SMBCコンシューマーファイナンス株式会社(代表取締役社長:髙橋 照正、https://www.smbc-cf.com、サービスブランド「プロミス」、以下 当社)は、2024年12月17日~20日の4日間、25歳~39歳の婚活を行っている未婚者および結婚前に婚活を行っていた既婚者を対象に「婚活・結婚に関する意識・実態調査」をインターネットリサーチで実施しましたので、集計結果を公開いたします。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)
当社は事業を通じて取り組む重点課題(マテリアリティ)の一つに「少子高齢化」を掲げており、結婚・出産など、将来のライフイベントの実現に向けて「婚活」に前向きに取り組んでいる方々を応援しています。そこで、婚活するうえでの悩みや結婚に抱く理想、金銭感覚や婚活・結婚費用の実態等、婚活をしている20代・30代の価値観や本音にフォーカスした調査を実施しました。
[アンケート調査結果]
【婚活の実態】
- 「婚活は楽しい」婚活を行っている未婚者の48.8%、男性では60.4%
- 「婚活疲れを感じる」婚活を行っている未婚者の80.6%、女性では86.8%
全国の25歳~39歳の婚活を行っている未婚者(以下「未婚者」)および結婚前に婚活を行っていた既婚者(以下「既婚者」)1,000名(全回答者)に対し、婚活について質問しました。
はじめに、未婚者(500名)に、婚活は楽しいか聞いたところ、「楽しい」は48.8%、「楽しくない」は51.2%と拮抗しました。
男女別にみると、男性では「楽しい」(60.4%)、女性では「楽しくない」(62.8%)がそれぞれ半数以上を占める結果となりました。
年齢別にみると、「楽しい」と回答した人の割合は、25歳~29歳62.0%、30歳~34歳51.8%、35歳~39歳32.5%と、若い層ほど高くなりました。
次に、婚活疲れを感じるか聞いたところ、「感じる」は80.6%、「感じない」は19.4%と、婚活中の未婚者の大多数が婚活疲れを感じていることがわかりました。
男女別にみると、「感じる」と回答した人の割合は、女性では86.8%と、男性(74.4%)と比べて12.4ポイント高くなりました。
年齢別にみると、「感じる」と回答した人の割合は、25歳~29歳75.9%、30歳~34歳81.5%、35歳~39歳84.3%と、上の年齢ほど高くなる傾向がみられました。
- 婚活で苦労していることTOP3
「条件が合う人と出会う」「条件が合う人に好意を持ってもらう」「モチベーションを維持する」
未婚者(500名)に、婚活でどのようなことに苦労しているか聞いたところ、「条件が合う人と出会う」(51.4%)が最も高くなりました。自身の考える結婚相手の条件を満たす人と、なかなかめぐり会えないという人が多いようです。次いで高くなったのは、「条件が合う人に好意を持ってもらう」(43.8%)、「モチベーションを維持する」(39.6%)、「婚活の時間を確保する」(30.6%)、「条件が合わない人を断る」(29.0%)でした。
男女別にみると、「条件が合う人と出会う」(男性42.8%、女性60.0%)は男性と比べて女性のほうが17.2ポイント高くなりました。また、「婚活費用を確保する」(男性34.8%、女性22.0%)は女性と比べて男性のほうが12.8ポイント高くなりました。
年齢別にみると、30歳~34歳では「モチベーションを維持する」(44.6%)と「お付き合いを続ける」(32.7%)が全体と比べて5ポイント以上高くなり、35歳~39歳では「条件が合う人と出会う」(60.2%)や「条件が合う人に好意を持ってもらう」(53.6%)、「婚活費用を確保する」(33.7%)が全体と比べて5ポイント以上高くなりました。
- 婚活に関する“弱音”
1位「良いと思う人・合う人に出会えない」2位「疲れる」3位「面倒くさい」「良い人と出会えるか・結婚できるか不安」
未婚者(500名)に、婚活に関する“弱音”を聞いたところ、1位は「良いと思う人・合う人に出会えない」(67名)となりました。条件に合う人や気が合う人、結婚したいと思う人となかなか出会えないと感じている人が多いようです。以降、2位「疲れる」(36名)、3位「面倒くさい」「良い人と出会えるか・結婚できるか不安」(いずれも21名)、5位「出会いがない・マッチングしない」(18名)となりました。
男性では1位「良いと思う人・合う人に出会えない」(25名)、2位「疲れる」(16名)、3位「出会いがない・マッチングしない」(12名)、4位「お金がかかる」(10名)、5位「自信がない・自信がなくなる」「良い人と出会えるか・結婚できるか不安」(いずれも7名)、女性では1位「良いと思う人・合う人に出会えない」(42名)、2位「疲れる」(20名)、3位「面倒くさい」(15名)、4位「良い人と出会えるか・結婚できるか不安」(14名)、5位「好きになった相手とうまくいかない」(8名)となりました。
- 婚活がうまくいくために必要だと思うこと 未婚者のTOP2は「妥協するところは妥協する」「自分の長所・短所を知る」、
既婚者のTOP2は「妥協するところは妥協する」「自分の気持ちを素直に伝える」
続いて、婚活がうまくいくためには、どのようなことが必要だと思うか聞きました。
未婚者(500名)の回答をみると、「妥協するところは妥協する」(34.8%)が最も高くなり、「自分の長所・短所を知る」(34.4%)、「清潔感を保つ」(32.2%)、「自分の気持ちを素直に伝える」(31.8%)、「フットワークを軽くする」(31.4%)が続きました。
男性では「自分の長所・短所を知る」(34.0%)、女性では「妥協するところは妥協する」(38.0%)が1位でした。
既婚者(500名)の回答をみると、「妥協するところは妥協する」(34.2%)が最も高くなり、「自分の気持ちを素直に伝える」(32.6%)、「清潔感を保つ」(30.8%)、「フットワークを軽くする」(29.6%)、「聞き上手になる」(29.2%)が続きました。
男性では「聞き上手になる」(33.2%)、女性では「妥協するところは妥協する」(37.2%)が1位でした。
- 婚活している未婚者が結婚相手に妥協したくないこと 男性1位は「性格」、女性1位は「価値観」
- 婚活している未婚者が結婚相手に対して妥協してもよいこと 男女とも1位は「学歴」
未婚者(500名)に、結婚する相手に“妥協したくない”ことを聞いたところ、「価値観」(47.0%)が最も高くなり、「性格」(45.8%)、「金銭感覚」(44.4%)、「マナー・礼儀」(41.6%)、「居心地」(37.0%)が続きました。
男女別にみると、男性の1位は「性格」(41.2%)、女性の1位は「価値観」(54.8%)でした。また、「価値観」(男性39.2%、女性54.8%)や「マナー・礼儀」(男性32.0%、女性51.2%)、「居心地」(男性28.8%、女性45.2%)、「年収」(男性16.0%、女性34.4%)は、男性と比べて女性のほうが15ポイント以上高くなりました。
年齢別にみると、35歳~39歳では「価値観」(55.4%)や「性格」(51.2%)、「マナー・礼儀」(47.0%)が全体と比べて5ポイント以上高くなりました。
結婚する相手に対して“妥協してもよい”ことを聞いたところ、「学歴」(40.2%)が最も高くなり、「職業」(23.8%)、「年齢」(23.6%)、「年収」(22.4%)、「容姿」(21.8%)が続きました。
男女別にみると、男女とも1位は「学歴」(男性37.6%、女性42.8%)で、男性の2位は「年収」(30.0%)、女性の2位は「年齢」と「容姿」(いずれも24.8%)でした。また、「年収」(男性30.0%、女性14.8%)は、女性と比べて男性のほうが15ポイント以上高くなりました。
- 既婚者が結婚相手に妥協したこと 1位「容姿」2位「年収」3位「性格」
- 結婚相手に“助け合い意識”を妥協した人の58.7%が「妥協して後悔した」と回答
既婚者(500名)に、結婚する相手に“妥協した”ことを聞いたところ、「容姿」(24.0%)が最も高くなり、「年収」(21.4%)、「性格」(14.2%)、「マナー・礼儀」(14.0%)、「職業」(13.4%)が続きました。
結婚する相手に妥協したことがある人に、結婚する相手に妥協して“後悔”したことを聞きました。
妥協した内容別に、後悔したと回答した人の割合をみると、「助け合い意識」(58.7%)、「居心地」(58.0%)、「性格」(57.7%)、「価値観」(53.1%)、「マナー・礼儀」(52.9%)では半数を超えました。
- 未婚者は結婚相手の何に対する金銭感覚が気になる? 1位「娯楽・交際」2位「趣味」3位「嗜好品」
- 既婚者が結婚前に確認すればよかったと思う相手の金銭感覚 1位「貯蓄・投資」2位「趣味」3位「娯楽・交際」
結婚相手の金銭感覚について質問しました。
未婚者(500名)に、結婚する相手の何に関する金銭感覚が気になるか聞いたところ、「娯楽・交際」(44.2%)が最も高くなり、「趣味」(43.2%)、「嗜好品(酒・たばこなど)」(39.0%)、「貯蓄・投資」(37.4%)、「食事」(32.6%)が続きました。結婚相手の楽しみや人付き合いに対するお金の使い方が気になる人が多いようです。
男女別にみると、「趣味」(男性38.0%、女性48.4%)や「嗜好品(酒・たばこなど)」(男性32.8%、女性45.2%)、「貯蓄・投資」(男性30.0%、女性44.8%)は男性と比べて女性のほうが10ポイント以上高くなりました。
既婚者(500名)に、結婚する前に、結婚相手の何に関する金銭感覚を確認すればよかったと思うか聞いたところ、「貯蓄・投資」(27.0%)が最も高くなりました。次いで高くなったのは、「趣味」(25.8%)、「娯楽・交際」(21.4%)、「嗜好品(酒・たばこなど)」(20.4%)、「食事」(20.2%)でした。
男女別にみると、「嗜好品(酒・たばこなど)」(男性15.2%、女性25.6%)では男性と比べて女性のほうが10ポイント以上高くなり、「住宅」(男性23.6%、女性12.4%)では女性と比べて男性のほうが10ポイント以上高くなりました。
【婚活費用に関する意識・実態】
- 婚活でお金をかけていること 男性1位は「恋愛系マッチングアプリ」、女性1位は「美容」
- 婚活でかけているお金を抑えたいと思うこと 男性1位は「恋愛系マッチングアプリ」、女性1位は「婚活パーティー」
婚活費用について質問しました。
未婚者(500名)に、婚活でお金をかけていることを聞いたところ、1位「恋愛系マッチングアプリ」(34.8%)、2位「美容」(32.6%)、3位「ファッション」(31.6%)、4位「デート」(30.2%)、5位「婚活サイト・婚活アプリ」(24.6%)となりました。
男女別にみると、男性では1位「恋愛系マッチングアプリ」(44.0%)、2位「デート」(35.2%)、女性では1位「美容」(42.4%)、2位「ファッション」(34.0%)でした。男性は出会い、女性は自分磨きにお金をかけていることが多いようです。
婚活でかけているお金を“抑えたい”と思うことを聞いたところ、1位「恋愛系マッチングアプリ」(24.0%)、2位「婚活パーティー」(23.8%)、3位「婚活サイト・婚活アプリ」(20.6%)、4位「結婚相談所」(20.4%)、5位「ファッション」(19.0%)となりました。
男女別にみると、男性では1位「恋愛系マッチングアプリ」(29.6%)、2位「婚活サイト・婚活アプリ」(25.2%)、女性では1位「婚活パーティー」(24.4%)、2位「結婚相談所」(24.0%)でした。
- 既婚者が婚活でお金をかけてよかったと思うこと
1位「恋愛系マッチングアプリ」2位「デート」3位「婚活サイト・婚活アプリ」
既婚者(500名)に、婚活でお金をかけて“よかった”と思うことを聞いたところ、1位「恋愛系マッチングアプリ」(40.0%)、2位「デート」(30.2%)、3位「婚活サイト・婚活アプリ」(28.4%)、4位「婚活パーティー」(27.8%)、5位「ファッション」(24.0%)となりました。
男女別にみると、男女とも1位は「恋愛系マッチングアプリ」(男性44.8%、女性35.2%)となり、男性の2位は「デート」(36.8%)、女性の2位は「婚活パーティー」(27.6%)でした。
年齢別にみると、25歳~29歳と30歳~34歳では「恋愛系マッチングアプリ」(25歳~29歳46.4%、30歳~34歳44.6%)が1位、35歳~39歳では「婚活パーティー」(37.3%)が1位でした。
- 「婚活でかけるお金を抑えて後悔したことはない」既婚者の41.0%、女性では54.8%
他方、婚活でかけるお金を抑えて“後悔”したことを聞いたところ、1位「恋愛系マッチングアプリ」(18.0%)、2位「婚活パーティー」(16.0%)、3位「婚活サイト・婚活アプリ」(15.4%)、4位「結婚相談所」(12.0%)、5位「ファッション」「自己研鑽・資格取得」(いずれも11.8%)となりました。また、「特になし」は41.0%で、婚活費用を抑えたことを後悔していない既婚者が多いようです。
男女別にみると、男性では1位「恋愛系マッチングアプリ」「婚活パーティー」(いずれも23.6%)、女性では1位「婚活サイト・婚活アプリ」(12.8%)、2位「恋愛系マッチングアプリ」(12.4%)でした。また、「特になし」は女性では54.8%と、男性(27.2%)と比べて27.6ポイント高くなりました。
- 婚活費用のためのローン・借金 婚活している未婚者の36.8%が経験、20代後半では52.4%
- 婚活している未婚者の婚活費用のため借入金額 平均は66.2万円
- ローン・借金の借入先 1位「親」2位「クレジットカード(キャッシング)」3位「友人・知人」
未婚者(500名)に、“婚活費用”のためにローンを組んだこと(借金をしたこと)があるか聞いたところ、「ある」は36.8%、「ない」は63.2%となりました。
男女別にみると、「ある」と回答した人の割合は、男性では47.6%と、女性(26.0%)と比べて21.6ポイント高くなりました。
年齢別にみると、「ある」と回答した人の割合は、若い層ほど高い傾向がみられ、25歳~29歳では52.4%と半数を超えました。20代後半で婚活をしている未婚者には、自身の収入や貯蓄だけでは足りず、婚活費用を借り入れで補っている人が多いようです。
婚活費用のためにローンを組んだこと(借金をしたこと)がある未婚者(184名)に、ローン(借金)の金額を聞いたところ、「10万円~30万円未満」と「30万円~50万円未満」(いずれも25.0%)に回答が集まり、平均は66.2万円でした。
また、ローン(借金)の借入先を聞いたところ、「親」(38.6%)が最も高くなり、「クレジットカード(キャッシング)」(28.8%)、「友人・知人」(27.2%)、「その他親族(兄弟姉妹、祖父母など)」(24.5%)、「銀行」(19.0%)が続きました。
【結婚費用に関する意識・実態】
- 結婚費用への支出意向 「結納式」は53.4%、「婚約指輪」は77.8%、「結婚指輪」は85.6%、「結婚式・披露宴」は63.2%、「新婚旅行」は86.0%、「新生活資金」は87.8%が“お金をかけたい”と回答
- 結婚費用への支出実態 「結納式」は42.6%、「婚約指輪」は73.0%、「結婚指輪」は93.8%、「結婚式・披露宴」は76.0%、「新婚旅行」は80.6%、「新生活資金」は89.8%が“お金をかけた”と回答
- 結婚費用にいくらくらいかけたい? 「結納式」平均35万円、「婚約指輪」平均35万円、「結婚指輪(2人分)」平均58万円、「結婚式・披露宴」平均114万円、「新婚旅行」平均81万円、「新生活資金」平均159万円
- 結婚費用にいくらくらいかけた? 「結納式」平均44万円、「婚約指輪」平均34万円、「結婚指輪(2人分)」平均47万円、「結婚式・披露宴」平均196万円、「新婚旅行」平均60万円、「新生活資金」平均103万円
結婚費用について質問しました。
未婚者(500名)に、結婚に関する費用について、お金をかけたいか、かけたくないか聞いたところ、<結納式>では「かけたい」は53.4%、<婚約指輪>では77.8%、<結婚指輪>では85.6%となりました。
年齢別にみると、お金をかけたい人の割合は若い層ほど高くなる傾向がみられ、25歳~29歳では<結納式>で66.9%、<婚約指輪>で82.5%、<結婚指輪>で89.2%となりました。
<結婚式・披露宴>では「かけたい」は63.2%、<新婚旅行>では86.0%、<新生活資金(住居・家具等)>では87.8%となりました。
年齢別にみると、お金をかけたい人の割合は、<結婚式・披露宴>では25歳~29歳72.9%、30歳~34歳63.1%、35歳~39歳53.6%と、特に25歳~29歳で高くなりました。
既婚者(500名)に、結婚に関する費用について、お金をかけたか、かけていないか聞いたところ、<結納式>では「かけた」は42.6%、<婚約指輪>では73.0%、<結婚指輪>では93.8%、<結婚式・披露宴>では76.0%、<新婚旅行>では80.6%、<新生活資金(住居・家具等)>では89.8%と、結婚した夫婦が結婚の証として普段から身につける結婚指輪へは大多数の夫婦がお金をかけた一方、これから結婚する男性・女性と両家が共同で行う婚約の儀式である結納式へお金をかけた夫婦は約4割となりました。
未婚者(500名)に、結婚費用について、いくらくらいかけたいと思うか聞いたところ、かけたいと思う金額の平均は、「結納式」35万円、「婚約指輪」35万円、「結婚指輪(2人分)」58万円、「結婚式・披露宴」114万円、「新婚旅行」81万円、「新生活資金(住居・家具等)」159万円でした。
他方、既婚者(500名)に、結婚費用について、いくらくらいかけたか聞いたところ、かけた金額の平均は、「結納式」44万円、「婚約指輪」34万円、「結婚指輪(2人分)」47万円、「結婚式・披露宴」196万円、「新婚旅行」60万円、「新生活資金(住居・家具等)」103万円でした。
- 結婚費用を用意する際の借り入れ実態 借入経験率は「結納式」30.0%、「婚約指輪」17.3%、「結婚指輪」14.9%、
「結婚式・披露宴」21.8%、「新婚旅行」17.4%、「新生活資金」14.9% - 利用した借入方法 “結納式”“結婚指輪”“新生活資金”では「親族から借り入れ」、“婚約指輪”“結婚式・披露宴”では「ブライダルローン」、“新婚旅行”では「カードローン」が最多
- いくら借り入れをした? 「結納式」平均66万円、「婚約指輪」平均40万円、「結婚指輪(2人分)」平均58万円、
「結婚式・披露宴」平均144万円、「新婚旅行」平均73万円、「新生活資金」平均79万円
結婚費用の準備にあたっての借り入れについて質問しました。
結婚費用にお金をかけた人(結納式213名、婚約指輪365名、結婚指輪469名、結婚式・披露宴380名、新婚旅行403名、新生活資金449名)に、結婚費用を用意する際、借り入れをしたか聞いたところ、<結納式>では「借り入れをした」は30.0%、<婚約指輪>では17.3%、<結婚指輪>では14.9%、<結婚式・披露宴>では21.8%、<新婚旅行>では17.4%、<新生活資金>では14.9%となりました。
それぞれの費用を用意する際に借り入れをした人(結納式67名、婚約指輪65名、結婚指輪73名、結婚式・披露宴88名、新婚旅行70名、新生活資金67名)に、利用した借入方法を聞いたところ、<結納式><結婚指輪(2人分)><新生活資金(住居・家具等)>では「親族から借り入れ」(順に50.0%、41.4%、46.3%)、<婚約指輪><結婚式・披露宴>では「ブライダルローン」(34.9%、44.6%)、<新婚旅行>では「カードローン」(37.1%)が最も高くなりました。
また、いくらくらい借り入れをしたか聞いたところ、借り入れをした金額の平均は、「結納式」66万円、「婚約指輪」40万円、「結婚指輪(2人分)」58万円、「結婚式・披露宴」144万円、「新婚旅行」73万円、「新生活資金(住居・家具等)」79万円でした。
- 結婚式・披露宴費用の両家の理想的な分担割合 「夫側5:妻側5」が最多
- 結婚式・披露宴費用の両家の分担割合 自分たち夫婦が分担した割合は「夫側5:妻側5」が最多
「両家の分担割合に不公平感を持った」は45.3%、分担割合が“夫側5:妻側5”の夫婦では31.8%にとどまる
結婚式・披露宴費用の分担について質問しました。
結婚式・披露宴に費用をかけたいと考えている未婚者(316名)に、結婚式・披露宴費用の両家の分担割合について、理想的だと思う割合を聞いたところ、「夫側5:妻側5」(42.7%)が突出して高くなりました。どちらか一方が多く負担するのではなく、両家が同じ割合で負担するのが望ましいと考えている人が多いようです。
男女別にみると、男性では「夫側5:妻側5」(43.2%)に次いで「夫側7:妻側3」(22.2%)、女性では「夫側5:妻側5」(42.1%)に次いで「夫側6:妻側4」(22.9%)が高くなりました。
結婚式・披露宴に費用をかけた既婚者(380名)に、結婚式・披露宴費用の両家の分担割合について、自分たち夫婦が分担した割合を聞いたところ、「夫側5:妻側5」(40.5%)が最も高くなり、「夫側6:妻側4」(14.7%)、「夫側7:妻側3」(11.6%)、「夫側10:妻側0」(10.3%)が続きました。
また、結婚式・披露宴費用の両家の分担割合について、不公平感を持ったか聞いたところ、「強く持った」が19.2%、「やや持った」が26.1%で合計した『持った(計)』は45.3%、「全く持たなかった」が27.9%、「あまり持たなかった」が26.8%で合計した『持たなかった(計)』は54.7%となりました。分担割合には納得していた人が多いようです。
分担割合別にみると、最も多くの回答が集まった「夫側5:妻側5」の人では不公平感を持ったと感じている人の割合が31.8%と、最も低くなりました。
【結婚生活に関する意識・実態】
- 未婚者が抱く、理想の結婚生活像
1位「お互いの意見・価値観を尊重する」2位「日常的にコミュニケーションをとる」3位「問題が発生したときは協力する」
結婚生活について質問しました。
まず、未婚者(500名)に、“理想の結婚生活”とはどのような生活か聞いたところ、1位は「お互いの意見・価値観を尊重する」(47.2%)でした。一方の考え方を押しつけるのではなく、お互いの考え方を大切にした結婚生活が理想的だと感じている人が多いのではないでしょうか。次いで、2位「日常的にコミュニケーションをとる」(46.6%)、3位「問題が発生したときは協力する」(45.6%)、4位「家計が安定している」(44.6%)、5位「笑いが絶えない」(38.8%)となりました。
男性では1位「日常的にコミュニケーションをとる」(40.4%)、2位「お互いの意見・価値観を尊重する」(39.6%)、3位「問題が発生したときは協力する」(35.6%)、女性では1位「問題が発生したときは協力する」(55.6%)、2位「お互いの意見・価値観を尊重する」(54.8%)、3位「家計が安定している」(54.0%)となりました。
既婚者(500名)に、現在の結婚生活は、どのくらい理想通りか聞いたところ、「非常に理想通りである」が22.0%、「まあ理想通りである」が56.4%で合計した『理想通りである(計)』は78.4%、「全く理想通りではない」が5.6%、「あまり理想通りではない」が16.0%で合計した『理想通りではない(計)』は21.6%となりました。思い描いていた結婚生活像が現実のものとなっていると感じている人が多いようです。
年齢別にみると、現在の結婚生活が理想通りであると感じている人の割合は上の層ほど高くなる傾向がみられ、35歳~39歳では81.3%でした。
- 結婚生活の不満点
1位「計画的に貯蓄ができていない」2位「恋人時代のようにデートを楽しめていない」3位「家事の分担が平等でない」
現在の結婚生活が理想通りでないと感じている人では「コミュニケーションが不足している」が1位
既婚者(500名)に、結婚生活の不満点としてあてはまるものを聞いたところ、「計画的に貯蓄ができていない」(21.4%)が最も高くなり、「恋人時代のようにデートを楽しめていない」(21.0%)、「家事の分担が平等でない」(17.2%)、「コミュニケーションが不足している」(15.8%)、「家計が安定していない」(14.6%)が続きました。
男性では「計画的に貯蓄ができていない」(24.8%)、女性では「恋人時代のようにデートを楽しめていない」(22.8%)が1位でした。
現在の結婚生活が理想通りでないと感じている人(108名)についてみると、「コミュニケーションが不足している」(31.5%)が最も高くなりました。家庭内コミュニケーションが希薄化していることが、結婚生活に対する不満を募らせたり、結婚生活に対する理想とのギャップを大きくしたりする要因となっているケースがあるのではないでしょうか。次いで高くなったのは、「将来設計が一致していない」「意見・価値観を押し付けられている」(いずれも23.1%)、「家事の分担が平等でない」(22.2%)、「計画的に貯蓄ができていない」(21.3%)でした。
- 結婚生活に関する“弱音”
1位「金銭的に不安・お金が足りない」2位「お互いの価値観が合わない」3位「貯金が少ない」
既婚者(500名)に、結婚生活に関する“弱音”を聞いたところ、1位は「金銭的に不安・お金が足りない」(23名)でした。家計など経済面で不安や懸念を感じている人が多いのではないでしょうか。次いで、2位「お互いの価値観が合わない」(13名)、3位「貯金が少ない」(10名)、4位「交際中のドキドキがない・マンネリ化した」(8名)、5位「自分の時間が取れない」「将来が不安」「配偶者が家事・育児に協力しない」(いずれも6名)となりました。
男女別にみると、男性では1位「金銭的に不安・お金が足りない」(10名)、2位「お互いの価値観が合わない」「将来が不安」(いずれも5名)、女性では1位「金銭的に不安・お金が足りない」(13名)、2位「お互いの価値観が合わない」「貯金が少ない」(いずれも8名)となりました。
- 結婚生活がうまくいくために必要だと思うこと
未婚者のTOP3は「感謝」「価値観の一致」「ひとりの時間」、既婚者のTOP3は「感謝」「お金」「価値観の一致」
既婚男性では「失敗を許す心」が1位
結婚生活がうまくいくために必要だと思うことを聞きました。
未婚者(500名)の回答をみると、1位「感謝」(42.6%)、2位「価値観の一致」(42.0%)、3位「ひとりの時間」(41.6%)、4位「会話」(39.8%)、5位「お金」(37.0%)となりました。
男女別にみると、男性では「価値観の一致」(37.2%)、女性では「ひとりの時間」(50.4%)が1位でした。
既婚者(500名)の回答をみると、1位「感謝」(44.6%)、2位「お金」(40.0%)、3位「価値観の一致」(38.2%)、4位「会話」(38.0%)、5位「ひとりの時間」(36.0%)となりました。
男女別にみると、男性では「価値観の一致」と「失敗を許す心」(いずれも31.6%)が同率で1位、女性では「感謝」(58.0%)が1位でした。
【ライフイベントに関する年収・貯蓄額イメージ】
- 未婚者が抱く、ライフイベントの年収イメージ 「結婚に前向きになれる個人年収額(額面)」は平均540万円、
「子どもを1人育てられると思う世帯年収額(額面)」は平均732万円、
「マイホームを購入できると思う世帯年収額(額面)」は平均863万円
ライフイベントに関する年収・貯蓄額のイメージについて質問しました。
未婚者(500名)に、結婚に前向きになれる自身の個人年収額(額面)を聞いたところ、「400万円」(20.4%)や「500万円」(27.2%)、「600万円」(17.0%)に回答が集まり、平均は540万円でした。
平均は男性では555万円と、女性(526万円)と比べて29万円多くなりました。
子どもを1人育てられると思う世帯年収額(額面)を聞いたところ、「500万円」(16.4%)や「600万円」(18.2%)、「800万円」(14.0%)、「1,000万円」(14.6%)に回答が分かれ、平均は732万円でした。
平均は女性では795万円と、男性(668万円)と比べて127万円多くなりました。
マイホームを購入できると思う世帯年収額(額面)を聞いたところ、「600万円」(15.6%)や「800万円」(15.4%)、「1,000万円」(17.0%)に回答が分かれ、平均は863万円でした。
平均は女性では948万円と、男性(777万円)と比べて171万円多くなりました。
- 「結婚したときの個人年収額(額面)」は平均481万円、男性は平均577万円、女性は平均384万円
- 「子どもを1人もうけたときの世帯年収額(額面)」は平均733万円
- 「マイホームを購入したときの世帯年収額(額面)」は平均772万円
既婚者(500名)に、結婚したときの個人年収額(額面)を聞いたところ、「300万円」(20.6%)や「400万円」(23.2%)、「500万円」(18.6%)に回答が集まり、平均は481万円でした。
平均は男性では577万円と、女性(384万円)と比べて193万円多くなりました。
子どもがいる既婚者(350名)に、子どもを1人もうけたときの世帯年収額(額面)を聞いたところ、「500万円」(17.7%)や「800万円」(15.7%)に回答が分かれ、平均は733万円でした。
マイホームを購入した既婚者(327名)に、マイホームを購入したときの世帯年収額(額面)を聞いたところ、「500万円」(15.3%)や「600万円」(12.5%)、「700万円」(14.4%)、「800万円」(16.2%)に回答が集まり、平均は772万円でした。
- リタイアするまでに夫婦で準備しておきたい貯蓄額 未婚者は平均3,586万円、既婚者は平均3,938万円
最後に、リタイアするまでに、夫婦で準備しておきたいおおよその貯蓄額を聞きました。
未婚者(500名)の回答をみると、「2,000万円くらい」(14.2%)や「3,000万円くらい」(19.4%)、「4,000万円くらい」(11.4%)、「5,000万円くらい」(15.6%)に回答が集まり、平均は3,586万円でした。
平均は、女性では3,736万円と、男性(3,436万円)と比べて300万円多くなりました。
既婚者(500名)の回答をみると、「2,000万円くらい」(17.8%)や「3,000万円くらい」(20.4%)、「5,000万円くらい」(14.8%)に回答が集まり、平均は3,938万円でした。
平均は、男性では4,187万円と、女性(3,689万円)と比べて498万円多くなりました。
《調査概要》
◆調査タイトル :婚活・結婚に関する意識・実態調査
◆調査対象 :ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする婚活を行っている未婚者および結婚前に婚活を行っていた既婚者
◆調査期間 :2024年12月17日~20日
◆調査方法 :インターネット調査
◆調査地域 :全国
◆有効回答数 :1,000サンプル
◆調査協力会社 :ネットエイジア株式会社