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学研教育総合研究所調べ 受験する高校を選ぶ際に重視したいこと 1位「自宅からの距離」2位「偏差値」3位「学校の教育方針」 子ども自身の回答では「部活動」、保護者の回答では「学費」が4位

小学生・中学生白書 小学生・中学生の学習・学校生活に関する調査

株式会社学研ホールディングス


株式会社学研ホールディングス(本社:東京都品川区、代表取締役社長:宮原博昭)の調査・研究機関である学研教育総合研究所は、2023年10月27日(金)~11月1日(水)の6日間、全国の小学生の子どもを持つ保護者を対象に「小学生調査」、全国の中学生の子どもを持つ保護者を対象に「中学生調査」を実施し、小学生調査では1,200名、中学生調査では600名の有効サンプルを集計しました。今回は、小学生調査および中学生調査のうち、今回は、学習や学校生活の実態・意識に関する結果を「小学生・中学生白書 小学生・中学生の学習・学校生活に関する調査」として公表します。

調査協力機関:ネットエイジア株式会社
URL
https://www.gakken.jp/kyouikusouken/whitepaper/index.html

小学生・中学生の一番好きな教科・一番嫌いな教科
小学生の好きな教科1位「体育」2位「算数」「図画工作」、嫌いな教科1位「算数」2位「国語」
中学生の好きな教科1位「数学」2位「英語」「保健体育」、嫌いな教科1位「数学」2位「英語」
一番好きな教科と一番嫌いな教科をきいたところ、小学生では一番好きな教科は1位「体育」(21.7%)、2位「算数」「図画工作」(いずれも17.7%)、4位「音楽」(8.8%)、5位「国語」(8.1%)、一番嫌いな教科は1位「算数」(22.8%)、2位「国語」(18.4%)、3位「体育」(8.1%)、4位「図画工作」(5.0%)、5位「社会」(4.3%)となりました。
また、中学生では一番好きな教科は1位「数学」(21.3%)、2位「英語」「保健体育」(いずれも12.5%)、4位「社会」(11.3%)、5位「理科」(9.5%)、一番嫌いな教科は1位「数学」(22.2%)、2位「英語」(16.7%)、3位「国語」(11.8%)、4位「理科」「社会」(いずれも8.2%)となりました。


受験する高校を選ぶ際に重視したいこと
1位「自宅からの距離」2位「偏差値」3位「学校の教育方針」
子ども自身の回答では「部活動」、保護者の回答では「学費」が4位
子ども自身が受験する高校を選ぶ際に重視したいことをきいたところ、1位「自宅からの距離」(56.8%)、2位「偏差値」(46.2%)、3位「学校の教育方針」(23.5%)、4位「部活動」(21.3%)、5位「在校生の雰囲気」(21.0%)となりました。
他方、保護者に、子どもが受験する高校を選ぶ際に重視したいことをきいたところ、1位「自宅からの距離」(52.7%)、2位「偏差値」(42.2%)、3位「学校の教育方針」(27.2%)、4位「学費」(21.7%)、5位「在校生の雰囲気」(20.8%)となりました。
子ども自身と保護者の回答結果を比較すると、どちらもTOP3には「自宅からの距離」「偏差値」「学校の教育方針」が挙がりましたが、4位の結果は異なり、子ども自身の回答では「部活動」が4位、保護者の回答では「学費」が4位でした


ChatGPTなど対話型生成AIの利用経験
「学校で利用したことがある」小学生の10%、中学生の16%
「家庭で利用したことがある」小学生の13%、中学生の17%
ChatGPTなどの対話型生成AIを【学校】で利用したことがあるかをきいたところ、「ある」と回答した人の割合は、小学生では9.8%、中学生では16.2%となりました。
また、対話型生成AIを【家庭】で利用したことがあるかをきいたところ、「ある」と回答した人の割合は、小学生では12.5%、中学生では16.5%となりました。


[小学生調査 調査結果]
学習について
  • 小学生の一番好きな教科 1位「体育」2位「算数」「図画工作」4位「音楽」5位「国語」
  • 小学生の一番嫌いな教科 1位「算数」2位「国語」3位「体育」4位「図画工作」5位「社会」
一番好きな教科をきいたところ、1位「体育」(21.7%)、2位「算数」「図画工作」(いずれも17.7%)、4位「音楽」(8.8%)、5位「国語」(8.1%)となりました。
他方、一番嫌いな教科をきいたところ、1位「算数」(22.8%)、2位「国語」(18.4%)、3位「体育」(8.1%)、4位「図画工作」(5.0%)、5位「社会」(4.3%)となりました。

過去の調査と比較すると、一番好きな教科では2022年調査まで10年連続で1位だった「算数」に代わり「体育」が1位となりました。
一番嫌いな教科ではこれまでの調査と同様、「算数」「国語」が上位に挙がる結果となりました。


一番好きな教科を男女別にみると、「体育」(男子26.7%、女子16.7%)と「算数」(男子24.5%、女子10.8%)は女子と比べて男子のほうが10ポイント以上高くなったのに対し、「図画工作」(男子12.7%、女子22.7%)は男子と比べて女子のほうが10ポイント以上高くなりました。


一番嫌いな教科を男女別にみると、「国語」(男子24.7%、女子12.2%)は女子と比べて男子のほうが10ポイント以上高くなったのに対し、「算数」(男子14.3%、女子31.3%)は男子と比べて女子のほうが10ポイント以上高くなりました。
過去の調査と比較すると、「国語」を挙げるのは女子よりも男子に多く、「算数」を挙げるのは男子よりも女子に多いという傾向が続く結果となりました。


  • 小学生の一番得意な教科 1位「算数」2位「体育」3位「図画工作」4位「国語」5位「音楽」
  • 小学生の一番苦手な教科 1位「算数」2位「国語」3位「体育」4位「図画工作」5位「音楽」
一番得意な教科をきいたところ、1位「算数」(25.5%)、2位「体育」(16.0%)、3位「図画工作」(14.6%)、4位「国語」(11.3%)、5位「音楽」(6.7%)となりました。
他方、一番苦手な教科をきいたところ、1位「算数」(22.8%)、2位「国語」(17.6%)、3位「体育」(9.8%)、4位「図画工作」(5.6%)、5位「音楽」(4.6%)と、“一番得意な教科”と同じ教科がTOP5に挙がりました。


一番得意な教科を男女・学年別にみると、男子ではいずれの学年でも「算数」が1位となったのに対し、女子では学年により違いがみられ、1年生では「算数」が1位、2年生と3年生、5年生では「図画工作」が1位、4年生では「算数」と「国語」が1位、6年生では「国語」が1位でした。


一番苦手な教科を男女別にみると、男子では「国語」が1位、女子では「算数」が1位となっており、“一番嫌いな教科”と同様の傾向がみられました。


  • 保護者が子どもにとって将来役に立つと思う教科 1位「算数」2位「外国語活動/外国語」3位「国語」
    選んだ理由は? 算数と国語では「日常生活に役立つ」、外国語活動/外国語では「仕事に役立つ」が1位
保護者に、子どもにとって将来役に立つと思う教科をきいたところ、「算数」(22.6%)が最も高くなり、「外国語活動/外国語」(20.0%)、「国語」(15.8%)、「総合的な学習」(12.9%)、「道徳」(3.8%)と続きました。


将来役に立つと思う教科の上位の7つ(※)について、将来役に立つと思う教科として選んだ理由をきいたところ、算数と国語、総合的な学習、家庭では「日常生活に役立つ」(算数50.9%、国語64.0%、総合的な学習56.1%、家庭65.0%)、外国語活動/外国語では「仕事に役立つ」(58.8%)、道徳では「人生を豊かにする」(66.7%)、社会では「常識として必要」(60.0%)が1位となりました。

※n数が30以上の教科を抜粋


  • 放課後や休日に勉強することが多い場所
    「自宅のリビング」がダントツ、2位「自宅の自室」3位「学童クラブ・児童館」
子どもが放課後や休日に、どこで勉強をすることが多いかをきいたところ、「自宅のリビング」(75.5%)が突出して高くなりました。次いで高くなったのは、「自宅の自室」(26.2%)、「学童クラブ・児童館」(14.6%)、「友達の家」(4.8%)、「学校の教室」(4.5%)でした。
学年別にみると、「学童クラブ・児童館」は下の学年ほど高くなる傾向がみられ、1年生では26.0%となりました。


  • 家庭学習用教材の購入冊数 「ドリル」は平均1.9冊/年、「問題集」は平均1.4冊/年、「参考書」は平均0.8冊/年
保護者に、子どもの家庭学習の教材として、1年間でどのくらい本を購入しているかをきいたところ、【ドリル(反復演習により基礎を定着させるもの)】では、「1冊」が14.4%、「2冊」が15.3%、「3~4冊」が16.4%となり、「買っていない」は46.3%、購入している冊数の平均は1.9冊となりました。
【問題集(総合的な理解と応用力を養うもの)】では平均は1.4冊、【参考書(問題ではなく解説部分がメインのもの)】では平均は0.8冊、【学習まんが】では平均は1.2冊、【実験キット】では平均は0.5冊、【辞典】では平均は0.8冊、【図鑑】では平均は1.5冊でした。








  • 「家庭学習のために購入している本を子ども自身が選ぶことがある」購入者の68%
子どもの家庭学習のために教材を購入している保護者(882名)に、家庭学習のために購入している本を子ども自身が選んで購入しているのはどのくらいかをきいたところ、「子どもは選んでいない」が32.2%、「1/4(25%)程度」が21.5%、「1/2(半分)程度」が26.1%、「3/4(75%)程度」が8.2%、「ほとんどすべて」が12.0%となり、子どもが選ぶことがある割合は67.8%でした。
学年別にみると、子どもが選ぶことがある割合は、4年生と5年生(いずれも71.4%)が最も高くなり、7割を超えました。


  • 家庭学習のために購入している教材の購入場所 「書店」がダントツ、2位「オンライン書店・通販サイト」
また、子どもの家庭学習のために教材を購入している保護者(882名)に、家庭学習のために購入している本を主にどこで購入しているかをきいたところ、「書店」(79.8%)がダントツとなり、「オンライン書店・通販サイト」(33.6%)、「フリマアプリ」「古本屋」(いずれも10.0%)と続きました。実店舗だけでなくオンラインで購入している人も少なくないようです。


  • これから先、保護者が子どもの家庭学習の教材選びで重視すること
    1位「一人で自習できるよう、解説が充実している」2位「価格が安い」3位「学習状況を確認できる仕組みがある」
保護者に、これから先、子どもの家庭学習の教材選びで重視することは何かをきいたところ、「一人で自習できるよう、解説が充実している」(28.2%)が最も高くなりました。自習用教材として活用できるかどうかが教材選びのポイントになっているようです。次いで高くなったのは、「価格が安い」(26.3%)、「お子さまの学習状況を確認できる仕組みがある」(24.8%)、「手軽に取り組める分量である」(24.4%)、「わからないことを質問できる仕組みがある」(22.5%)でした。
学年別にみると、5年生では「一人で自習できるよう、解説が充実している」「お子さまの学習状況を確認できる仕組みがある」「わからないことを質問できる仕組みがある」が同率(いずれも26.5%)で1位でした。

 
  • 「英語のリスニング学習をする」55%、6年生では63%
    音声を再生している機器 1位「タブレット」2位「スマートフォン」3位「パソコン」
英語のリスニングの学習では、どのような機器で音声を再生しているかをきいたところ、1位「タブレット」(20.7%)、2位「スマートフォン」(18.9%)、3位「パソコン」(15.7%)となりました。「そのような学習はしない」は45.5%、リスニング学習をする人の割合は54.5%でした。
学年別にみると、リスニング学習をする人の割合は、上の学年ほど高くなる傾向がみられ、6年生では63.0%でした。


  • 「ChatGPTなど対話型生成AIを学校で利用したことがある」10%
ChatGPTなどの対話型生成AIを【学校】 で利用したことがあるかをきいたところ、「ある」は9.8%となりました。また、対話型生成AIを【家庭】で利用したことがあるかをきいたところ、「ある」は12.5%となりました。6年生の男子は、学校17.0%、家庭19.0%と、高い割合 になっています。
対話型生成AIとは、音声やテキストで質問を入力すると、対話するように自然な文章で応答することができる人工知能を指します。


  • 子どもの対話型生成AIの利用に対する保護者の意識
    「学習での利用を制限したい」27%、「学習以外での利用を制限したい」29%
対話型生成AIの利用を制限したいと考えている保護者はどのくらいいるのでしょうか。
保護者に、対話型生成AIの学習での利用を制限したいかをきいたところ、「制限したい」は26.8%、「制限したくない」は73.2%となりました。また、対話型生成AIの学習以外での利用を制限したいかをきいたところ、「制限したい」は29.3%、「制限したくない」は70.7%となりました。上手に活用することで、学習や学習以外の場面で役立てることができると考えている保護者も多いのかもしれません。


その他
  • 「中学校受験を希望している」小学生の36%、「子どもに中学校受験をしてほしい」保護者の34%
子ども自身が中学校受験を希望しているかをきいたところ、「希望している」は35.7%、「希望していない」は64.3%となりました。
他方、保護者に対し、子どもに中学校受験をしてほしいかをきいたところ、「してほしい」は34.4%、「してほしくない」は65.6%となりました。


  • 受験する中学校を選ぶ際に重視したいこと
    TOP5は「自宅からの距離」「学校の教育方針」「偏差値」「進学実績」「在校生の雰囲気」
子どもが中学校受験を希望している人(428名)に、子ども自身が受験する中学校を選ぶ際、重視したいことをきいたところ、1位「自宅からの距離」(32.7%)、2位「学校の教育方針」(25.5%)、3位「偏差値」(19.6%)、4位「進学実績」(14.3%)、5位「在校生の雰囲気」(14.0%)となりました。3年生以下では、ほぼ半数が「まだわからない」と回答していますが、6年生になると「まだわからない」が18.8%と特に低くなっています 。


他方、子どもに中学校受験をしてほしい保護者(413名)に、子どもが受験する中学校を選ぶ際に重視したいことをきいたところ、1位「自宅からの距離」(32.9%)、2位「学校の教育方針」(29.3%)、3位「偏差値」(19.6%)、4位「在校生の雰囲気」(18.4%)、5位「進学実績」(17.4%)となりました。
子ども自身と保護者の回答結果を比較すると、どちらもTOP5には同じ回答が挙がっており、親子で重視する点が共通していることがうかがえる結果となりました。


  • 子どもの受験校に関する情報の入手経路 1位「友人・知人」2位「学校のホームページ」3位「学校・先生」
保護者に、子どもの受験校に関する情報を何から入手しているかをきいたところ、1位「友人・知人」(16.6%)、2位「学校のホームページ」(15.8%)、3位「学校・先生」(12.0%)、4位「受験情報サイト」(10.3%)、5位「イベント・説明会」(8.4%)となりました。
学年別にみると、「塾」は高学年で高くなる傾向がみられ、6年生では13.0%でした。


  • 子どもの教育・学習に関する情報の入手先
    1位「学校」2位「インターネットの情報サイト」3位「知人や保護者友人(ママ友など)からの口コミ」
保護者に、子どもの教育・学習に関する情報を何で入手しているかをきいたところ、「学校」(33.9%)が最も高くなりました。通っている学校の先生や配布物などから情報を得ている人が多いのではないでしょうか。次いで高くなったのは、「インターネットの情報サイト」(27.8%)、「知人や保護者友人(ママ友など)からの口コミ」(26.0%)、「テレビ」(20.5%)、「塾や習い事」(19.8%)でした。


  • 「学校から支給されているタブレットやパソコンを、自宅に毎日持ち帰って使っている」26%
通っている学校でタブレットやパソコンが支給されている割合は全体で87.4%でした。使用状況・様子をきいたところ、「支給されていて、自宅に毎日持ち帰って自分でも使ってもいる」(26.0%)が最も高くなり、「支給されていて、自宅にたまに持ち帰って自分でも使ってもいる」(18.3%)、「支給されていて、自宅に時々持ち帰って自分でも使ってもいる」(16.1%)が続きました。支給されているデバイスを自宅に持ち帰って使っている人が多い一方、使用頻度が低い人もいるようです 。
学年別にみると、支給されている割合は高学年で高くなる傾向がみられ、4年生94.0%、5年生90.0%、6年生92.5%でした。


  • 「家庭にCDを再生する機器がある」66%、6年生では73%
家庭には、CDを再生する機器があるかをきいたところ、「ある」は65.7%、「ない」は34.3%となりました。
学年別にみると、「ある」と回答した人の割合は、6年生(72.5%)が最も高くなりました。お気に入りの音楽を聴くほか、目前の中学校進学を控え英語の学習にも使用している人が多いのではないでしょうか。


  • 学校と家庭の連絡手段 “休校の連絡”では「メール」、“欠席・遅刻の連絡”では「アプリ」が1位
子どもが通っている学校と家庭の連絡手段をきいたところ、≪学校行事の連絡≫≪クラブ活動に関する連絡≫では「手紙・プリント」(順に69.9%、44.7%)、≪宿題に関する連絡≫では「連絡帳」(47.7%)、≪休校の連絡≫では「メール」(45.6%)、≪欠席・遅刻の連絡≫では「アプリ」(43.4%)が最も高くなりました。


  • 「学校でいじめを見たり聞いたりしたことがある」25%
学校でいじめを見たり聞いたりしたことがあるかをきいたところ、「ある」は25.3%となりました。身近でいじめが行われているケースは少なくないようです。


  • 「クラスには、長期間お休みしている人がいる」25%
クラスには、長期間お休みしている人がいるかをきいたところ、「いる」は25.2%となりました。


[中学生調査 調査結果]
学習について
  • 中学生の一番好きな教科 1位「数学」2位「英語」「保健体育」4位「社会」5位「理科」
  • 中学生の一番嫌いな教科 1位「数学」2位「英語」3位「国語」4位「理科」「社会」
一番好きな教科をきいたところ、1位「数学」(21.3%)、2位「英語」「保健体育」(いずれも12.5%)、4位「社会」(11.3%)、5位「理科」(9.5%)となりました。
他方、一番嫌いな教科をきいたところ、1位「数学」(22.2%)、2位「英語」(16.7%)、3位「国語」(11.8%)、4位「理科」「社会」(いずれも8.2%)と、主要5教科がTOP5を占める結果となりました。

前回の2020年調査と比較すると、一番好きな教科の1位と一番嫌いな教科の1位は2020年調査と同様にいずれも「数学」となっており、人によって好き嫌いのはっきりした教科である傾向は変わらないようです。


男女別にみると、一番好きな教科の1位は男子・女子ともに「数学」となっているのに対し、一番嫌いな教科の1位は男子では「英語」、女子では「数学」と男女で異なる結果となりました。
学年別にみると、一番好きな教科の2位は1年生では「保健体育」、2年生では「英語」、3年生では「社会」と学年により違いがみられました。



  • 中学生の一番得意な教科 1位「数学」2位「英語」3位「保健体育」4位「国語」5位「社会」
  • 中学生の一番苦手な教科 1位「数学」2位「英語」3位「国語」4位「社会」5位「理科」
一番得意な教科をきいたところ、1位「数学」(20.8%)、2位「英語」(13.8%)、3位「保健体育」(11.2%)、4位「国語」(10.2%)、5位「社会」(9.7%)となりました。
他方、一番苦手な教科をきいたところ、1位「数学」(21.7%)、2位「英語」(20.8%)、3位「国語」(12.0%)、4位「社会」(7.8%)、5位「理科」(6.8%)と、“一番嫌いな教科”と同様に主要5教科がTOP5に挙がりました。


男女別にみると、男子では一番得意な教科の1位は「数学」、一番苦手な教科の1位は「英語」となったのに対し、女子では一番得意な教科の1位は「英語」、一番苦手な教科の1位は「数学」と、対照的な結果となりました。


  • 保護者が子どもにとって将来役に立つと思う教科 「英語」がダントツ、2位「数学」3位「国語」
    選んだ理由は?
保護者に、子どもにとって将来役に立つと思う教科をきいたところ、「英語」(38.3%)が突出して高くなり、2位「数学」(17.5%)、3位「国語」(11.7%)、4位「総合的な学習」(7.7%)、5位「技術・家庭」(4.8%)と続きました。


将来役に立つと思う教科のTOP3に挙がった「英語」「数学」「国語」について、将来役に立つと思う教科として選んだ理由をきいたところ、英語と数学では「仕事に役立つ」(英語58.3%、数学45.7%)が1位となりました。英語を自由に使えることや数学的思考力を有していることが仕事で活かされると考えている保護者が多いようです。他方、国語では「常識として必要」(61.4%)が1位となりました。


  • 放課後や休日に勉強することが多い場所 TOP2は「自宅の自室」「自宅のリビング」
    3年生では「塾の自習室」が高い傾向
子どもが放課後や休日に、どこで勉強をすることが多いかをきいたところ、「自宅の自室」(62.5%)が最も高くなり、「自宅のリビング」(47.7%)が続きました。自分の部屋や、家族のいるリビングで勉強をしている人が多いようです。次いで高くなったのは、「塾の自習室」(11.7%)、「学校の教室」(6.0%)、「友達の家」「地域の図書館」(いずれも4.5%)でした。
学年別にみると、「塾の自習室」は上の学年ほど高くなる傾向がみられ、3年生では17.0%となりました。


  • “ふだんの学習”や“定期テスト対策”として行っている学習方法
    「先生が指定した学習参考書や問題集に取り組む」80%、「テスト対策専用のまとめノートを作る」61%、
    「塾の先生や家庭教師が指定した学習参考書や問題集に取り組む」「教科書を音読する」54%、
    「アプリで勉強する」「動画サイトのテスト対策系コンテンツを観る」「自分で問題を作ってみる」は50%未満に
次に、学習方法を提示し、それぞれ“ふだんの学習”や“定期テスト対策”として行っているかをきいたところ、「行っている」人の割合は、≪先生が指定した学習参考書や問題集に取り組む≫が80.3%と最も高くなり、≪テスト対策専用のまとめノートを作る≫が61.2%、≪塾の先生や家庭教師が指定した学習参考書や問題集に取り組む≫と≪教科書を音読する≫が53.7%、≪暗記用語をノートにたくさん書いて覚える≫が53.0%、≪市販の学習参考書・問題集を買って解く≫と≪授業用のノートを赤シートで確認する≫が50.8%でした。また、≪アプリで勉強する≫は42.0%、≪動画サイトのテスト対策系コンテンツを観る≫は36.2%、≪自分で問題を作ってみる≫は25.2%と、半数を下回りました。


【参考】


  • 家庭学習用教材の購入冊数 「ドリル」は平均1.6冊/年、「問題集」は平均1.6冊/年、「参考書」は平均1.2冊/年
保護者に、子どもの家庭学習の教材として、1年間でどのくらい本を購入しているかをきいたところ、【ドリル(反復演習により基礎を定着させるもの)】では、「1冊」が14.2%、「2冊」が11.5%、「3~4冊」が11.2%となり、「買っていない」は57.3%、購入している冊数の平均は1.6冊となりました。
【問題集(総合的な理解と応用力を養うもの)】では平均は1.6冊、【参考書(問題ではなく解説部分がメインのもの)】では平均は1.2冊、【学習まんが】では平均は0.8冊、【実験キット】では平均は0.3冊、【辞典】では平均は0.8冊、【図鑑】では平均は0.5冊でした。








  • 「家庭学習のための教材を子ども自身が選ぶことがある」購入者の67%
子どもの家庭学習のために教材を購入している保護者(408名)に、家庭学習のために購入している教材(ドリルや学習参考書、問題集、ワークなど)を子ども自身が選んで購入しているのはどのくらいかをきいたところ、「子どもは選んでいない」が33.1%、「1/4(25%)程度」が19.4%、「1/2(半分)程度」が21.1%、「3/4(75%)程度」が7.6%、「ほとんどすべて」が18.9%となり、子どもが選ぶことがある割合は66.9%でした。
学年別にみると、子どもが選ぶことがある割合は、上の学年ほど高くなる傾向がみられ、3年生では71.9%でした。


  • 家庭学習のために購入している教材の購入場所 「書店」がダントツ、2位「オンライン書店」3位「通販サイト」
また、子どもの家庭学習のために教材を購入している保護者(408名)に、家庭学習のために購入している教材(ドリルや学習参考書、問題集、ワークなど)をどこで購入しているかをきいたところ、「書店」(78.9%)がダントツとなり、「オンライン書店」(19.1%)、「通販サイト(オンライン書店除く)」(15.2%)、「フリマアプリ」(9.6%)、「古本屋」(5.9%)と続きました。
男女・学年別にみると、男子の1年生では「フリマアプリ」が14.7%と、全体と比べて5ポイント以上高くなりました。


  • 「英語のリスニング学習をする」73%
    音声を再生している機器 1位「スマートフォン」2位「タブレット」3位「パソコン」
英語のリスニング学習について質問しました。
英語のリスニングの学習では、どのような機器で音声を再生しているかをきいたところ、「スマートフォン」(45.2%)が最も高くなり、「タブレット」(31.2%)、「パソコン」(16.2%)と続きました。「そのような学習はしない」は27.2%となり、リスニング学習をする人の割合は72.8%でした。受験対策や英語力向上のために、ふだんの学習にリスニング学習を取り入れている人が多いようです。
男女・学年別にみると、リスニング学習をする人の割合は、上の学年ほど高くなる傾向がみられ、3年生では76.0%でした。


  • 「ChatGPTなど対話型生成AIを学校で利用したことがある」16%
ChatGPTなど対話型生成AIの利用について質問しました。対話型生成AIとは、音声やテキストで質問を入力すると、対話するように自然な文章で応答することができる人工知能を指します。
対話型生成AIを【学校】 で利用したことがあるかをきいたところ、「ある」は16.2%、「ない」は83.8%となりました。また、対話型生成AIを【家庭】で利用したことがあるかをきいたところ、「ある」は16.5%、「ない」は83.5%となりました。


  • 子どもの対話型生成AIの利用に対する保護者の意識
    「学習での利用を制限したい」25%、「学習以外での利用を制限したい」28%
では、対話型生成AIの利用を制限したいと考えている保護者はどのくらいいるのでしょうか。
保護者に、対話型生成AIの学習での利用を制限したいかをきいたところ、「制限したい」は24.8%、「制限したくない」は75.2%となりました。また、対話型生成AIの学習以外での利用を制限したいかをきいたところ、「制限したい」は27.7%、「制限したくない」は72.3%となりました。学習だけではなく学習以外のシーンにおいても、対話型生成AIの利用にメリットを感じている保護者が多いのではないでしょうか。


その他
  • 受験する高校を選ぶ際に重視したいこと 1位「自宅からの距離」2位「偏差値」3位「学校の教育方針」
    子ども自身の回答では「部活動」、保護者の回答では「学費」が4位
受験について質問しました。
子ども自身が受験する高校を選ぶ際に重視したいことをきいたところ、「自宅からの距離」(56.8%)が最も高くなり、「偏差値」(46.2%)、「学校の教育方針」(23.5%)、「部活動」(21.3%)、「在校生の雰囲気」(21.0%)が続きました。
男女別にみると、女子では「制服」が15.0%と、男子(3.7%)と比べて11.3ポイント高くなりました。


他方、保護者に、子どもが受験する高校を選ぶ際に重視したいことをきいたところ、「自宅からの距離」(52.7%)が最も高くなり、「偏差値」(42.2%)、「学校の教育方針」(27.2%)、「学費」(21.7%)、「在校生の雰囲気」(20.8%)が続きました。
子ども自身と保護者の回答結果を比較すると、どちらもTOP3には「自宅からの距離」「偏差値」「学校の教育方針」が挙がりましたが、4位の結果は異なり、子ども自身の回答では「部活動」が4位、保護者の回答では「学費」が4位でした。


  • 内申点を意識し始めたほうが良いと思う時期 最多回答は「中学校1年生の4月~6月」
内申点を意識し始めたほうが良いと思う時期はいつかをきいたところ、「中学校1年生の4月~6月」(20.0%)が最も高くなりました。受験を視野に入れ、中学校入学直後から内申点を意識したほうが良いと考えている人が多いようです。また、学年単位でみると、『中学校1年生』が31.0%、『中学校2年生』が34.4%、『中学校3年生』が16.6%となりました。
学年別にみると、1年生では『中学校1年生』(35.5%)、2年生と3年生では『中学校2年生』(2年生39.5%、3年生31.0%)が最も高くなりました。


  • 子どもの受験校に関する情報の入手経路 1位「学校・先生」2位「学校のホームページ」3位「友人・知人」
保護者に、子どもの受験校に関する情報を何から入手しているかをきいたところ、「学校・先生」(39.8%)が最も高くなり、「学校のホームページ」(30.7%)、「友人・知人」(30.2%)、「塾」(28.3%)、「イベント・説明会」(20.5%)が続きました。
学年別にみると、「塾」と「イベント・説明会」は学年が上がるにつれ高くなる傾向がみられ、3年生では「塾」が35.5%、「イベント・説明会」が26.0%でした。


  • 学校と家庭の連絡手段 連絡内容によって大きな違いがみられる結果に
子どもが通っている学校と家庭の連絡手段をきいたところ、≪学校行事の連絡≫≪宿題に関する連絡≫≪クラブ活動に関する連絡≫では「手紙・プリント」(順に70.3%、54.3%、48.2%)、≪休校の連絡≫では「メール」(52.3%)、≪欠席・遅刻の連絡≫では「電話」(46.5%)が最も高くなりました。


  • 「学校でいじめを見たり聞いたりしたことがある」31%
学校でいじめを見たり聞いたりしたことがあるかをきいたところ、「ある」は30.5% となりました。学校生活を送るなかで、いじめが行われている状況に遭遇した人や、いじめの事実について耳にした人は少なくないようです。


  • 「クラスには、長期間お休みしている人がいる」49%
クラスには、長期間お休みしている人がいるかをきいたところ、「いる」は48.7% となりました。


[調査テーマ・回答者の属性]
調査テーマ
『白書シリーズ』は、1946年から『1~6年の学習』(1957年から『学習』と『科学』)の読者はがきによるアンケート調査『小学生白書』の後継として、学研教育総合研究所が2010年から実施しているインターネット調査をまとめたものです。

2020年に始まったコロナ禍は2023年になってから落ち着きを見せ、対面でのコミュニケーションが行われる場面も徐々に増えてきました。コロナ禍、そして「新型コロナ5類移行」を経て、保護者と子どもの関係、子どものふだんの過ごし方、生活意識などにどのような変化が見られるようになったのでしょうか。現在の子どもの生活実態や生活意識にフォーカスし、調査を実施しました。また、本調査では、将来つきたい職業、習い事や塾など学校外の活動への取り組みや、さらには“推し活”や“憧れる大人像”などにもスポットを当てています。

≪小学生調査≫
回答者の属性
本調査にご協力くださった小学生と保護者の属性等は以下の通り。

【子どもの属性】
2023年調査時に小学1~6年生、性別は男子と女子が半数ずつ。
<6学年総合計1,200人>
1年生 200人  (男子100人/女子100人)
2年生 200人  (男子100人/女子100人)
3年生 200人  (男子100人/女子100人)
4年生 200人  (男子100人/女子100人)
5年生 200人  (男子100人/女子100人)
6年生 200人  (男子100人/女子100人)

【住んでいる地域】
人口比率を考慮し、日本全国から回答を得ることができるように実施。北海道・東北地方(8.3%)、関東地方(35.6%)、中部地方(17.8%)、近畿地方(19.9%)、中国・四国地方(8.2%)、九州・沖縄地方(10.3%)。


【保護者の性別】
保護者の性別の割合は、男性(47.8%)、女性(52.2%)。



【保護者の年齢】
保護者の年齢層で最も多い層が40~49歳(54.3%)、次いで30~39歳(32.7%)、50~59歳(11.7%)、20~29歳(1.3%)。



【家族構成】
回答者と同居する家族構成を尋ねました。本調査では、9割近くが核家族世帯であることがわかりました。


【保護者の職業】
保護者の職業の割合は主に、フルタイム(63.4%)、パート・アルバイト(20.1%)、専業主婦(主夫)(15.6%)となりました。


≪中学生調査≫
回答者の属性
本調査にご協力くださった中学生と保護者の属性等は以下の通り。

【子どもの属性】
2023年調査時に中学1~3年生、性別は男子と女子が半数ずつ。
<3学年総合計600人>
1年生 200人  (男子100人/女子100人)
2年生 200人  (男子100人/女子100人)
3年生 200人  (男子100人/女子100人)

【住んでいる地域】
人口比率を考慮し、日本全国から回答を得ることができるように実施。北海道・東北地方(8.5%)、関東地方(34.0%)、中部地方(21.2%)、近畿地方(18.0%)、中国・四国地方(9.5%)、九州・沖縄地方(8.8%)。


【保護者の性別】
保護者の性別の割合は、男性(53.7%)、女性(46.3%)。


【保護者の年齢】
保護者の年齢層で最も多い層が40~49歳(64.5%)、次いで50~59歳(25.2%)、30~39歳(10.3%)。


【家族構成】
回答者と同居する家族構成を尋ねました。本調査では、9割近くが核家族世帯であることがわかりました。


【保護者の職業】
保護者の職業の割合は主に、フルタイム(68.3%)、パート・アルバイト(20.7%)、専業主婦(主夫)(9.5%)となりました。



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