株式会社学研ホールディングス(本社:東京都品川区、代表取締役社長:宮原博昭)の調査・研究機関である学研教育総合研究所は、2023年10月27日(金)~11月1日(水)の6日間、全国の小学生の子どもを持つ保護者を対象に「小学生調査」、全国の中学生の子どもを持つ保護者を対象に「中学生調査」を実施し、小学生調査では1,200名、中学生調査では600名の有効サンプルを集計しました。今回は、小学生調査および中学生調査のうち、ふだんの生活実態や生活意識に関する結果を「小学生・中学生白書 小学生・中学生の日常生活に関する調査」として公表します。
調査協力機関:ネットエイジア株式会社
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お正月にもらったお年玉
小学生では平均21,064円、2年連続の減少から一転、増加に
中学生では平均27,255円、2020年調査から1,544円減少
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今年(2023年)のお正月にもらったお年玉の総額(すべてを足した額)をきいたところ、小学生では平均21,064円、中学生では平均27,255円でした。
平均額を過去の調査と比較すると、小学生では2020年21,241円→2021年20,823円→2022年20,047円→2023年21,064円と、2020年の金額には届かなかったものの、2年連続の減少から増加に転じました。コロナ禍の影響が一定の落ち着きを見せ、2023年のお正月は帰省先に親族・親戚が集まるケースが増えたのではないでしょうか。他方、中学生では2020年28,799円→2023年27,255円と1,544円の減少となりました。

「“推し”がいる」と回答 小学生53%、中学生66% さて“推し”のジャンルは? 小学生男子の1位「YouTuber」、小学生女子の1位「アニメ・まんがキャラクター」、 中学生男子の1位「YouTuber」、中学生女子の1位「アイドル」 |
“推し活”についてきいたところ、“推し”がいる人の割合は、小学生では52.7%、中学生では66.0%となりました。男女別にみると、小学生男子では49.0%、小学生女子では56.3%、中学生男子では59.0%、中学生女子では73.0%と、いずれも女子のほうが高くなりました。
“推し”のジャンルをみると、小学生男子の1位は「YouTuber」、小学生女子の1位は「アニメ・まんがキャラクター」、中学生男子の1位は「YouTuber」、中学生女子の1位は「アイドル」でした。


「今、悩んでいることがある」のは 小学生の42%、中学生の61% 小学生の悩み事1位「学校での友だち関係」、中学生の悩み事1位「学習に関すること」 「不安や悩みがあっても相談しない」小学生の11%、中学生の9% |
悩み事についてきいたところ、今、悩んでいることがある人の割合は、小学生では41.6%、中学生では60.8%となりました。男女別にみると、小学生では男子が42.2%、女子が41.0%と男子のほうが高くなったのに対し、中学生では男子が59.7%、女子が62.0%と女子のほうが高くなりました。
今、悩んでいることをみると、小学生では「学校での友だち関係」、中学生では「学習に関すること」がそれぞれ1位でした。

また、不安や悩みがあるときに相談するかをきいたところ、小学生では「相談する」が89.4%、「相談しない」が10.6%、中学生では「相談する」が90.7%、「相談しない」が9.3%となりました。男女別にみると、「相談しない」と回答した人の割合は、小学生男子11.5%、小学生女子9.7%、中学生男子11.3%、中学生女子7.3%と、いずれも男子のほうが高くなりました。
不安や悩みがあるときに相談する相手をみると、小学生・中学生ともに1位は「母親」で、小学生では「父親」が2位、中学生では「友だち」が2位でした。

[小学生調査 調査結果]
- 平均起床時刻は6:38、新型コロナ5類移行後も大きな変化は見られず
新型コロナウイルス感染症の5類移行後、小学生の生活リズムの起点になる起床時刻に、変化は生じているのでしょうか。
ふだん、朝何時ごろに起きているかをきいたところ、「6:01~6:30」(29.1%)や「6:31~7:00」(40.8%)に多くの回答が集まり、平均時刻は6:38でした。
過去の調査と比較すると、平均時刻は、6:35(2020年)→6:39(2021年)→6:36(2022年)→6:38(2023年)と、大きな変化はなく、6:30台後半で推移していることがわかりました。
次に、ふだん夜何時ごろに寝ているかをきいたところ、「21:01~21:30」(28.7%)や「21:31~22:00」(26.5%)に多くの回答が集まり、平均時刻は21:36でした。
学年別にみると、学年が上がるほど遅くなる傾向がみられ、6年生では21:59でした。
過去の調査と比較すると、平均時刻は、21:42(2020年)→21:40(2021年)→21:42(2022年)→21:36(2023年)と、大きな変化はみられず、21:40前後で推移している結果となりました。
- 放課後、どのようなことにどのくらい時間を費やす? 最長は「テレビ視聴」で平均81分、以下「ゲーム」56分、「インターネット」55分、「塾・習い事」51分、「宿題・勉強」「友だちと会話」45分
放課後の過ごし方について、どのようなことに、どのくらいの時間を費やしているかをきいたところ、「テレビ視聴」が最も長く平均は81分となり、以下、「ゲーム」56分、「インターネット(動画視聴など)」55分、「塾・習い事」51分、「宿題・勉強」45分、「友だちと会話」45分、「外遊び」44分、「本・まんがを読む」31分、「友だちとメッセージのやり取り(LINEなど)」13分と続きました。
小学4年生以上では、「クラブ活動」に費やしている時間の平均は31分でした。
- 放課後、どこで遊ぶこと・過ごすことが多い? 1位「自宅」2位「公園・運動場」3位「友だちの家」
1・2年生では「学童」が2位
放課後、どこで遊ぶこと(過ごすこと)が多いかをきいたところ、「自宅」(68.7%)が突出して高くなり、「公園・運動場」(25.0%)、「友だちの家」(21.3%)、「学童」(18.4%)、「習い事」(11.8%)が続きました。
学年別にみると、1年生と2年生では「学童」が2位でした。
- 何をしているときが一番楽しい? 1位「テレビゲーム・携帯ゲーム」2位「外遊び」3位「友だちとおしゃべり」
次に、何をしているときが一番楽しいかをきいたところ、1位「テレビゲーム・携帯ゲーム」(38.8%)、2位「外遊び」(24.0%)、3位「友だちとおしゃべり」(21.6%)となりました。
男女別にみると、男子では「テレビゲーム・携帯ゲーム」(53.5%)、女子では「友だちとおしゃべり」(28.2%)が1位でした。
男女・学年別にみると、男子1年生では「外遊び」、男子2年生以上は「テレビゲーム・携帯ゲーム」、女子1年生では「おやつ」、女子2年生と5年生、6年生では「友だちとおしゃべり」、3年生では「外遊び」が1位となり、学年によっても違いがありました。
- 平日に小学生の子どもと一緒に過ごす時間は平均3.6時間
保護者に、平日に子どもと一緒に過ごす時間は1日にどのくらいあるかをきいたところ、「2時間~3時間未満」(18.4%)や「3時間~4時間未満」(16.9%)に回答が集まり、平均は3.6時間でした。また、「1時間未満」は15.1%という結果になりました。
また、保護者に、休日に子どもと一緒に過ごす時間は1日にどのくらいあるかをきいたところ、「12時間以上」(38.9%)に多くの回答が集まり、平均は8.2時間でした。
学年別にみると、一緒に過ごす時間の平均は、下の学年ほど長くなる傾向がみられ、1年生では9.2時間でした。
- 「平日に親と一緒に過ごす時間を増やしたい」小学生の36%
保護者と一緒に過ごす時間について、子どもはどう感じているのでしょうか。
親と一緒に過ごす時間を増やしたいと思うか、減らしたいと思うかをきいたところ、【平日】では「増やしたい」は36.0%、「現状のままでいい」は62.7%、「減らしたい」は1.3%となりました。
学年別にみると、「増やしたい」と回答した人の割合は、下の学年ほど高くなる傾向がみられ、1年生では40.5%でした。
【休日】では「増やしたい」は28.0%、「現状のままでいい」は69.9%、「減らしたい」は2.1%となりました。
親と一緒に過ごしている時間別にみると、平日に親と一緒に過ごす時間を増やしたいと回答した人の割合は、一緒に過ごしている時間が3時間未満の人(30分未満44.3%、30分~1時間未満42.9%、1時間~2時間未満42.8%、2時間~3時間未満41.6%)で高くなる傾向がみられ、4割を超えました。
- 小学生の好きな食べ物 「おすし」は2000年調査以降不動の1位、2位「ラーメン」3位「カレーライス」
- 小学生の嫌いな食べ物 1位「サラダ」2位「焼き魚」3位「さしみ」
好きな食べ物をきいたところ、1位「おすし」(41.2%)、2位「ラーメン」(28.7%)、3位「カレーライス」(23.8%)となりました。
過去の調査と比較すると、「おすし」は2000年調査以降、不動の1位となっています。また、前回の2022年調査と比較すると、「ポテトフライ」(前回調査3位→今回調査4位)と「フライドチキン・からあげ」(前回調査2位→今回調査5位)は順位を下げた一方、「ラーメン」(前回調査4位→今回調査2位)と「カレーライス」(前回調査5位→今回調査3位)は順位を上げTOP3に挙がりました。
他方、嫌いな食べ物をきいたところ、1位「サラダ」(20.3%)、2位「焼き魚」(17.8%)、3位「さしみ」(13.0%)となりました。
前回の2022年調査と比較すると、嫌いな食べ物TOP3に変化はありませんでした。
また、「嫌いな食べ物はない」は、38.3%でした。
【参考】
- 小学生のおこづかいのもらい方 「現金で」がダントツ
- 「申告制でもらっている」46%、「定額制でもらっている」42%
毎月、申告制でおこづかいをもらっているかをきいたところ、「現金で」は43.2%、「電子マネーで(ICカードなど。チャージ用の現金も含む)」は5.9%、「申告制でおこづかいはもらっていない」は54.1%となりました。
また、毎月、定額制でおこづかいをもらっているかをきいたところ、「現金で」は39.7%、「電子マネーで」は4.9%、「定額制でおこづかいはもらっていない」は57.8%となりました。キャッシュレス決済の普及が進んでいるものの、おこづかいは現金でもらっている人が大多数を占めました。
「申告制でもらっている」割合は45.9%、「定額制でもらっている」割合は42.2%となりました。
- 小学生の毎月のおこづかいの使い道 1位「お菓子などの食べ物」2位「おもちゃ」3位「キャラクターグッズ」
「貯金」は2022年調査2位から4位に順位を下げる結果に
おこづかいをもらっている人(635名)に、毎月もらっているおこづかいの主な使い道をきいたところ、1位「お菓子などの食べ物」(53.4%)、2位「おもちゃ」(28.2%)、3位「キャラクターグッズ」(26.3%)となりました。
前回の2022年調査と比較すると、「お菓子などの食べ物」は前回調査・今回調査のいずれも1位となったのに対し、「貯金」は前回調査2位→今回調査4位と順位を下げる結果となりました。新型コロナウイルス感染症の5類移行後、家族での外出や友人と一緒に過ごす頻度が増えるなか、日常の消費機会も増加傾向にあるのではないでしょうか。また、推し活ブームの拡大を反映し、「キャラクターグッズ」は前回調査5位→今回調査3位と順位を上げる結果となりました。
- 小学生が今年のお正月にもらったお年玉 もらった金額は平均21,064円、2022年調査から1,017円増加
今年(2023年)のお正月にもらったお年玉の総額(すべてを足した額)をきいたところ、お年玉をもらった人の割合は91.1%(「なし」が8.9%)となり、平均は21,064円でした。
男女別にみると、男子ではお年玉をもらった人の割合は93.3%、平均は21,286円、女子ではお年玉をもらった人の割合は88.8%、平均は20,842円でした。
前回の2022年調査と比較すると、お年玉をもらった人の割合は1.4ポイントの上昇(前回調査89.7%→今回調査91.1%)、平均は1,017円の増加(前回調査20,047円→今回調査21,064円)となりました。コロナ禍の影響が一定の落ち着きを見せ、2023年のお正月は帰省先に親族・親戚が集まるケースが増えたのではないでしょうか。
- 小学生のお年玉の使い道 「貯金」がダントツ、2位「おもちゃ」3位「ゲーム機・ゲームソフト」
今年(2023年)のお正月にお年玉をもらった人(1,093名)に、もらったお年玉の主な使い道をきいたところ、1位「貯金」(61.8%)、2位「おもちゃ」(23.1%)、3位「ゲーム機・ゲームソフト(オンライン以外)」(20.5%)となりました。
男女・学年別にみると、高学年の女子では「キャラクターグッズ」(5年生28.4%、6年生21.1%)や「文房具(ステーショナリー)」(5年生29.5%、6年生26.7%)、「本・雑誌」(5年生18.9%、6年生18.9%)、「洋服などの衣類」(5年生11.6%、6年生17.8%)などが他の層と比べて高くなる傾向がみられました。
- 小学生の読書量 「紙の本」は平均4.0冊/月、「まんが」は平均2.5冊/月、「電子書籍」は平均0.6冊/月
月にどれくらい本を読むかを、【本】【まんが】【電子書籍】に分けてきいたところ、【本】では「1冊」(14.8%)や「3~4冊」(20.8%)などに回答が集まり、平均は4.0冊でした。また、「読まない」は30.2%となりました。
学年別にみると、本を読む冊数の平均は、1冊あたりのページ数も影響していると思われますが、下の学年ほど多くなる傾向がみられ、1年生では4.9冊でした。
【まんが】では本を読む冊数の平均は2.5冊、「読まない」は49.2%、【電子書籍】では本を読む冊数の平均は0.6冊、「読まない」は85.1%となりました。
電子書籍が年々普及しているものの、小学生の読書では紙媒体の利用が中心となりました。
- 好きな本・雑誌のジャンル 1位「まんが・コミックス」2位「アニメ」3位「絵本」4位「図鑑」5位「学習まんが」
好きな本・雑誌のジャンルをきいたところ、1位「まんが・コミックス」(28.3%)、2位「アニメ」(23.3%)、3位「絵本」(17.0%)、4位「図鑑」(15.8%)、5位「学習まんが」(11.3%)となりました。
学年別にみると、低学年では「絵本」(1年生37.0%、2年生33.5%)や「図鑑」(1年生24.5%、2年生22.5%、3年生21.5%)が他の学年と比べて高くなる傾向がみられました。小学校低学年では、イラストや写真が多用された本が人気のようです。
悩み事のTOP3は「学校での友だち関係」「学習に関すること」「学校での先生との関わり」
今、悩んでいることがあるかをきいたところ、1位「学校での友だち関係」(15.8%)、2位「学習に関すること」(14.8%)、3位「学校での先生との関わり」(7.0%)となり、「悩み事は特にない」は58.4%、悩み事がある人の割合は41.6%でした。
男女別にみると、男子では「学習に関すること」、女子では「学校での友だち関係」が1位でした。
- 「不安や悩みがあるときでも相談しない」小学生の11%
不安や悩みを相談する相手では「母親」がダントツ
不安や悩みがあるときに、誰に相談するかをきいたところ、「母親」(76.4%)が突出して高くなり、「父親」(35.7%)、「友だち」(21.4%)と続きました。不安やストレスを感じていることや人に伝えづらい悩みがあるときには、まずは母親に相談しているという人が大半を占めました。また、「相談しない」は10.6%、相談する人の割合は89.4%となりました。
男女、学年によって差が大きく、「父親」「友だち」は顕著であることがわかります。
- 「推しがいる」小学生の53%、推しのジャンルTOP2は「アニメ・まんがキャラクター」「YouTuber」
“推し活”について質問しました。
“推し”がいるかどうか、いる場合は“推し”のジャンルとしてあてはまるものをきいたところ、「推しはいない」は47.3%、推しがいる人の割合は52.7%となりました。“推し”のジャンルをみると、1位は「アニメ・まんがキャラクター」(17.1%)、2位は「YouTuber(VTuber除く)」(16.0%)、3位は「スポーツ選手」(6.7%)、4位は「アイドル」(6.4%)、5位は「マスコットキャラ」(5.3%)でした。
男女別にみると、推しがいる人の割合は女子では56.3%と、男子(49.0%)と比べて7.3ポイント高くなりました。また、推しのジャンルは男子では「YouTuber(VTuber除く)」、女子では「アニメ・まんがキャラクター」が1位でした。
- イメージする“憧れる大人像” 1位「心優しい人」2位「お金持ち」3位「朗らかで明るい人」
どのような大人に憧れているかをきいたところ、1位は「心優しい人」(34.5%)でした。周囲の人に優しさや気遣い、思いやりを持って接することできる大人を“理想の大人”と考えている人が多いのではないでしょうか。次いで、2位「お金持ち」(21.2%)、3位「朗らかで明るい人」(20.2%)、4位「おしゃれな人」(15.8%)、5位「誠実な人」(14.5%)となりました。
男女別にみると、男子・女子ともに1位は「心優しい人」で、男子では「お金持ち」が2位、女子では「おしゃれな人」が2位でした。
- 「尊敬している人がいる」小学生の70%、尊敬している人は? 男子の1位「父親」、女子の1位「母親」
誰のことを尊敬しているかをきいたところ、「母親」(46.6%)が最も高くなり、「父親」(38.3%)、「学校の先生」(10.1%)と続き、「尊敬している人はいない」は29.9%、尊敬している人がいる人の割合は70.1%となりました。
男女別にみると、男子では「父親」、女子では「母親」が1位でした。
[中学生調査 調査結果]
- 平均起床時刻は6:42、起床時刻が遅くなっている傾向
ふだん、朝何時ごろに起きているかをきいたところ、「6:01~6:30」(26.5%)や「6:31~7:00」(34.3%)、「7:01~7:30」(24.0%)に回答が集まり、平均時刻は6:42でした。
過去の調査と比較すると、平均時刻は、6:22(2017年)→6:39(2020年)→6:42(2023年)と、起床時刻が遅くなっている傾向にあることがわかりました。
ふだん夜何時ごろに寝ているかをきいたところ、「23:01以降」(35.8%)に多くの回答が集まり、平均時刻は22:38でした。
学年別にみると、平均時刻は上の学年ほど遅くなる傾向がみられ、3年生では22:48でした。
過去の調査と比較すると、全体の平均時刻は、22:33(2017年)→22:42(2020年)→22:38(2023年)と、前回より、就寝時刻がやや早くなっていることがわかりました。
- 放課後、どのようなことにどのくらいの時間を費やす?
最長は「インターネット」で平均72分、次いで「クラブ活動」65分
放課後の過ごし方について、1日にどれくらいの時間を費やしているかをきいたところ、費やしている時間の平均は、「インターネット(動画視聴など)」が72分、「クラブ活動」が65分、「塾・習い事」が63分、「テレビ視聴」が61分、「ゲーム」が59分、「宿題・勉強」が54分、「友だちと会話」が40分、「友だちとメッセージのやり取り(LINEなど)」が29分、「本・まんがを読む」が22分、「外遊び」が17分でした。
保護者に、平日に子どもと一緒に過ごす時間は1日にどのくらいあるかをきいたところ、「30分~1時間未満」(18.2%)や「1時間~2時間未満」(19.0%)、「2時間~3時間未満」(18.2%)に回答が集まり、平均は2.6時間でした。
- 休日に中学生の子どもと一緒に過ごす時間は平均5.3時間
保護者に、休日に子どもと一緒に過ごす時間は1日にどのくらいあるかをきいたところ、「1時間~2時間未満」(12.3%)や「2時間~3時間未満」(13.0%)、「12時間以上」(13.3%)に回答が分かれ、平均は5.3時間でした。
学年別にみると、一緒に過ごす時間の平均は、1・2年生(いずれも5.5時間)と比べて3年生では4.8時間と0.7時間短くなりました。
- 「平日に親と一緒に過ごす時間を増やしたい」中学生の4人に1人
保護者と一緒に過ごす時間について子どもはどう感じているのでしょうか。
親と一緒に過ごす時間を増やしたいと思うか、減らしたいと思うかをきいたところ、【平日】では「増やしたい」は25.2%、「現状のままでいい」は73.7%、「減らしたい」は1.2%となりました。
【休日】では「増やしたい」は29.0%、「現状のままでいい」は69.3%、「減らしたい」は1.7%となりました。
【参考】
- 中学生のおこづかいのもらい方 「現金で」がダントツ
- 「申告制でもらっている」66%、「定額制でもらっている」67%
毎月、申告制でおこづかいをもらっているかをきいたところ、「現金で」は62.8%、「電子マネーで(ICカードなど。チャージ用の現金も含む)」は10.8%、「申告制でおこづかいはもらっていない」は33.7%となりました。また、毎月、定額制でおこづかいをもらっているかをきいたところ、「現金で」は63.2%、「電子マネーで」は7.8%、「定額制でおこづかいはもらっていない」は33.5%となりました。
「申告制でもらっている」割合は66.3%、「定額制でもらっている」割合は66.5%となりました。
- 中学生の毎月のおこづかいの使い道 1位「お菓子などの食べ物」2位「本・雑誌」3位「文房具」
おこづかいをもらっている人(461名)に、毎月もらっているおこづかいの主な使い道をきいたところ、1位「お菓子などの食べ物」(53.6%)、2位「本・雑誌」(32.5%)、3位「文房具(ステーショナリー)」(29.1%)となりました。
前回の2020年調査と比較すると、「お菓子などの食べ物」は前回調査・今回調査のいずれも1位となったのに対し、「貯金」は前回調査3位→今回調査4位と順位を下げており、小学生と同様、消費機会の増加をうかがい知ることができます。
- 中学生が今年のお正月にもらったお年玉 もらった金額は平均27,255円、2020年調査から1,544円減少
今年(2023年)のお正月にもらったお年玉の総額(すべてを足した額)をきいたところ、お年玉をもらった人の割合は95.7%となり、平均は27,255円でした。
前回の2020年調査と比較すると、平均は1,544円の減少(前回28,799円→今回27,255円)となり、学年別にみると1年生は1,997円の減少(前回27,155円→今回25,158円)、2年生は948円の減少(前回29,403円→今回28,455円)、3年生は1,686円の減少(前回29,839円→今回28,153円)となりました。
- 中学生のお年玉の使い道 1位「貯金」2位「お菓子などの食べ物」3位「本・雑誌」
今年(2023年)のお正月にお年玉をもらった人(574名)に、もらったお年玉の主な使い道をきいたところ、1位「貯金」(56.8%)、2位「お菓子などの食べ物」(23.2%)、3位「本・雑誌」(22.8%)となりました。
男女・学年別にみると、男子の1年生と2年生では「ゲーム機・ゲームソフト(オンライン以外)」(1年生34.7%、2年生32.3%)、女子の2年生と3年生では「洋服などの衣類」(2年生33.7%、3年生44.9%)、女子の3年生では「文房具(ステーショナリー)」(33.7%)が全体と比べて10ポイント以上高くなりました。
- 中学生の読書量 「紙の本」は平均1.6冊/月、「まんが」は平均2.1冊/月、「電子書籍」は平均1.1冊/月
月にどれくらい本を読むかを、【本】【まんが】【電子書籍】に分けてきいたところ、【本】では「1冊」(23.8%)に多くの回答が集まり、平均は1.6冊でした。また、「読まない」は40.5%となりました。
男女別にみると、本を読む冊数の平均は、女性では1.9冊と、男性(1.3冊)と比べて0.6冊多くなりました。
【まんが】では本を読む冊数の平均は2.1冊、「読まない」は40.8%、【電子書籍】では本を読む冊数の平均は1.1冊、「読まない」は77.0%となりました。
- 中学生が好きな本・雑誌のジャンル
1位「まんが・コミックス」2位「アニメ」3位「おしゃれ・ファッション」4位「ファンタジー」「スポーツ」
男子では「スポーツ」、女子では「おしゃれ・ファッション」が3位
好きな本・雑誌のジャンルをきいたところ、1位「まんが・コミックス」(36.0%)、2位「アニメ」(25.0%)、3位「おしゃれ・ファッション」(11.5%)、4位「ファンタジー」「スポーツ」(いずれも9.3%)となりました。
男女別にみると、男子・女子ともに1位は「まんが・コミックス」、2位は「アニメ」となり、男子では「スポーツ」が3位、女子では「おしゃれ・ファッション」が3位でした。
- 「今、悩んでいることがある」中学生の61%、3年生では68%
悩み事の1位は「学習に関すること」、2位は「学校での友だち関係」、3位は「学校での先生との関わり」
今、悩んでいることがあるかをきいたところ、1位「学習に関すること」(35.2%)、2位「学校での友だち関係」(20.7%)、3位「学校での先生との関わり」(9.0%)となり、「悩み事は特にない」は39.2%、悩み事がある人の割合は60.8%でした。
学年別にみると、悩み事がある人の割合は上の学年ほど高くなる傾向がみられ、3年生では68.0%となりました。
- 「不安や悩みがあるときでも相談しない」中学生の9%
不安や悩みがあるときの相談相手 1位「母親」、男子の1年生では「父親」「きょうだい」が高い傾向
不安や悩みがあるときに、誰に相談するかをきいたところ、「母親」(67.0%)が最も高くなり、「友だち」(46.0%)、「父親」(29.2%)と続き、「相談しない」は9.3%、相談する人の割合は90.7%となりました。
男女・学年別にみると、男子の1年生では「父親」(45.0%)と「きょうだい」(24.0%)が全体と比べて10ポイント以上高くなりました。
- 「推しがいる」中学生の66%、推しのジャンルは? 男子の1位「YouTuber」、女子の1位「アイドル」
“推し活”について質問しました。
“推し”がいるかどうか、いる場合は“推し”のジャンルとしてあてはまるものをきいたところ、「推しはいない」は34.0%、推しがいる人の割合は66.0%となりました。“推し”のジャンルをみると、1位は「アニメ・まんがキャラクター」(17.7%)、2位は「YouTuber(VTuber除く)」(15.0%)、3位は「アイドル」(12.8%)、4位は「スポーツ選手」(9.8%)、5位は「歌手・ミュージシャン(アイドル除く)」(9.7%)でした。
男女別にみると、推しがいる人の割合は女子では73.0%と、男子(59.0%)と比べて14.0ポイント高くなりました。また、推しのジャンルは男子では「YouTuber(VTuber除く)」、女子では「アイドル」が1位でした。
- 中学生がイメージする“憧れる大人像” 1位「心優しい人」2位「朗らかで明るい人」3位「お金持ち」
男子では「誠実な人」、女子では「朗らかで明るい人」が2位
どのような大人に憧れているかをきいたところ、1位「心優しい人」(38.0%)、2位「朗らかで明るい人」(25.3%)、3位「お金持ち」(23.0%)、4位「誠実な人」(22.5%)、5位「見識や教養のある人」(21.2%)となりました。
男女別にみると、男子・女子ともに1位は「心優しい人」で、男子では「誠実な人」が2位、女子では「朗らかで明るい人」が2位でした。
[調査テーマ・回答者の属性]
調査テーマ
『白書シリーズ』は、1946年から『1~6年の学習』(1957年から『学習』と『科学』)の読者はがきによるアンケート調査『小学生白書』の後継として、学研教育総合研究所が2010年から実施しているインターネット調査をまとめたものです。
2020年に始まったコロナ禍は2023年になってから落ち着きを見せ、対面でのコミュニケーションが行われる場面も徐々に増えてきました。コロナ禍、そして「新型コロナ5類移行」を経て、保護者と子どもの関係、子どものふだんの過ごし方、生活意識などにどのような変化が見られるようになったのでしょうか。現在の子どもの生活実態や生活意識にフォーカスし、調査を実施しました。また、本調査では、将来つきたい職業、習い事や塾など学校外の活動への取り組みや、さらには“推し活”や“憧れる大人像”などにもスポットを当てています。
≪小学生調査≫
回答者の属性
本調査にご協力くださった小学生と保護者の属性等は以下の通り。
【子どもの属性】
2023年調査時に小学1~6年生、性別は男子と女子が半数ずつ。
<6学年総合計1,200人>
1年生 200人 (男子100人/女子100人)
2年生 200人 (男子100人/女子100人)
3年生 200人 (男子100人/女子100人)
4年生 200人 (男子100人/女子100人)
5年生 200人 (男子100人/女子100人)
6年生 200人 (男子100人/女子100人)
【住んでいる地域】
人口比率を考慮し、日本全国から回答を得ることができるように実施。北海道・東北地方(8.3%)、関東地方(35.6%)、中部地方(17.8%)、近畿地方(19.9%)、中国・四国地方(8.2%)、九州・沖縄地方(10.3%)。
【保護者の性別】
保護者の性別の割合は、男性(47.8%)、女性(52.2%)。
【保護者の年齢】
保護者の年齢層で最も多い層が40~49歳(54.3%)、次いで30~39歳(32.7%)、50~59歳(11.7%)、20~29歳(1.3%)。
【家族構成】
回答者と同居する家族構成を尋ねました。本調査では、9割近くが核家族世帯であることがわかりました。
【保護者の職業】
保護者の職業の割合は主に、フルタイム(63.4%)、パート・アルバイト(20.1%)、専業主婦(主夫)(15.6%)となりました。
≪中学生調査≫
回答者の属性
本調査にご協力くださった中学生と保護者の属性等は以下の通り。
【子どもの属性】
2023年調査時に中学1~3年生、性別は男子と女子が半数ずつ。
<3学年総合計600人>
1年生 200人 (男子100人/女子100人)
2年生 200人 (男子100人/女子100人)
3年生 200人 (男子100人/女子100人)
【住んでいる地域】
人口比率を考慮し、日本全国から回答を得ることができるように実施。北海道・東北地方(8.5%)、関東地方(34.0%)、中部地方(21.2%)、近畿地方(18.0%)、中国・四国地方(9.5%)、九州・沖縄地方(8.8%)。
【保護者の性別】
保護者の性別の割合は、男性(53.7%)、女性(46.3%)。
【保護者の年齢】
保護者の年齢層で最も多い層が40~49歳(64.5%)、次いで50~59歳(25.2%)、30~39歳(10.3%)。
【家族構成】
回答者と同居する家族構成を尋ねました。本調査では、9割近くが核家族世帯であることがわかりました。
【保護者の職業】
保護者の職業の割合は主に、フルタイム(68.3%)、パート・アルバイト(20.7%)、専業主婦(主夫)(9.5%)となりました。