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ジブラルタ生命調べ 児童・生徒に最も薦めたいマンガ 1位「SLAM DUNK」2位「ONE PIECE」3位「ドラえもん」「はだしのゲン」5位「鬼滅の刃」

教員の意識に関する調査2023

ジブラルタ生命保険株式会社

ジブラルタ生命保険株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 兼 CEO:添田 毅司)は、20歳~69歳の教員(小学校・中学校・高等学校・特別支援学校)2,000名(男性1,000名 女性1,000名)を対象に、「教員の意識に関する調査2023」をインターネットリサーチで実施し、集計結果を公開しました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)


[アンケート調査結果]
◆教職について
  • 教員になりたいと思った理由
    TOP4は「教えることが好き」「子どもが好き」「尊敬する教員・憧れる教員に出会った」「収入が安定している」
全国の20歳~69歳の教員(小学校・中学校・高等学校・特別支援学校)2,000名(全回答者)に対し、教職について質問しました。

まず、全回答者(2,000名)に、教員になりたいと思った理由を聞いたところ、「教えることが好きだから」(40.1%)が最も高くなりました。子どもたちに授業を通じてわかりやすく教えることや、子どもたちが知識や自ら考える力を身につけ成長していく姿に接することに、喜びを感じる人が多いのではないでしょうか。次いで高くなったのは、「子どもが好きだから」(36.7%)、「尊敬する教員・憧れる教員に出会ったから」「収入が安定しているから」(いずれも30.0%)、「学校生活の楽しさが忘れられなかったから」(12.7%)、「福利厚生が充実しているから」(11.5%)でした。

そのほか、「子どもの成長を応援したいから」や「子どもが社会に出ていくための自立の手助けをしたいと思ったから」、「子どもに楽しい学校生活を送ってもらいたいと考えたから」など、子どもの成長や自立、学校生活の充実をサポートしたいと考え教員を志した人もいることがわかりました。


※2022年調査:『教員の意識に関する調査2022』(2022年8月8日発表)
https://www.gib-life.co.jp/st/about/is_pdf/20220808.pdf

  • 教員としてのやりがいを感じるとき
    TOP3は「児童・生徒の成長が感じられたとき」「児童・生徒の笑顔をみたとき」「児童・生徒と感動を分かち合えたとき」
次に、教員としてどのようなときにやりがいを感じるか聞いたところ、「児童・生徒の成長が感じられたとき」(69.0%)が最も高くなり、「児童・生徒の笑顔をみたとき」(55.6%)、「児童・生徒と感動を分かち合えたとき」(49.9%)が続きました。児童・生徒が学習や体験をきっかけとし豊かな人間性や必要な社会性を育み成長していく様子をみられたときや、児童・生徒と楽しい時間やうれしい時間、乗り越えた達成感や努力が報われた喜びなどを共有できたときに、教員としてのやりがいを感じ教員になってよかったという実感を抱く人が多いのではないでしょうか。次いで高くなったのは、「保護者からお礼・感謝されたとき」(39.3%)、「クラスが一つにまとまったとき」(39.0%)、「自分の仕事が評価されたとき」(35.6%)、「児童・生徒が卒業後に会いにきたとき」(28.7%)、「児童・生徒が卒業後に活躍したとき」(23.5%)でした。


  • 理想の教員像
    1位「授業がわかりやすい」2位「児童・生徒のやる気を引き出している」3位「児童・生徒とのコミュニケーションが上手」
    「授業がわかりやすい」は2年連続1位
理想の教員のイメージについて質問しました。

全回答者(2,000名)に、理想の教員像を聞いたところ、「授業がわかりやすい」(65.1%)が最も高くなり、「児童・生徒のやる気を引き出している」(58.1%)、「児童・生徒とのコミュニケーションが上手」(55.2%)が続きました。児童・生徒の視点で児童・生徒にとってわかりやすい授業を行うことができる教員や、児童・生徒のモチベーションを上げることが上手い教員、児童・生徒と良好な関係を築くことが上手い教員を理想だと考えている人が多いようです。次いで高くなったのは、「児童・生徒の意見に耳を傾けられる」(51.7%)、「児童・生徒の変化にすぐ気づく」(51.4%)、「児童・生徒の気持ちがわかる」(46.8%)、「幅広い知識を身につけている」(45.5%)、「児童・生徒から慕われている」(42.9%)でした。

前回の調査結果と比較すると、「授業がわかりやすい」は2年連続1位(2022年75.6%、2023年65.1%)でした。また、「児童・生徒のやる気を引き出している」(2022年56.1%、2023年58.1%)や「児童・生徒とのコミュニケーションが上手」(2022年53.5%、2023年55.2%)、「児童・生徒の意見に耳を傾けられる」(2022年47.2%、2023年51.7%)、「児童・生徒の変化にすぐ気づく」(2022年48.2%、2023年51.4%)、「児童・生徒の気持ちがわかる」(2022年42.4%、2023年46.8%)などは上昇傾向がみられました。児童・生徒とコミュニケーションをとることが上手い教員や児童・生徒に対して精神面での支援が適切にできる教員を目標や理想に据える人が増えているのではないでしょうか。


◆学校生活について
  • 校内で好きな場所 1位「教室」2位「職員室」3位「校庭・グラウンド」
    男性2位は「校庭・グラウンド」、女性2位は「職員室」
全回答者(2,000名)に、校内で好きな場所を聞いたところ、「教室」(701名)がダントツとなり、2位「職員室」(152名)、3位「校庭・グラウンド」(123名)、4位「図書室・図書館」(107名)、5位「体育館」(79名)と続きました。
前回の調査結果と比較すると、「教室」は2年連続1位でした。


男女別にみると、男女とも1位は「教室」(男性315名、女性386名)となり、男性では「校庭・グラウンド」(81名)が2位、「職員室」(77名)が3位、女性では「職員室」(75名)が2位、「図書室・図書館」(74名)が3位でした。
男女別のTOP3の理由をみると、男性の場合、「教室」では「子どもたちの顔をみられる」や「多くの時間を生徒と過ごせる」、「一番長く過ごしている場所である」、「校庭・グラウンド」では「子どもの笑顔が溢れている」や「元気な姿がたくさんみられる」、「職員室」では「落ち着いて仕事ができる」や「先生方と情報共有ができる」といった回答が挙がりました。また、女性の場合、「教室」では「子どもたちと触れ合える」や「子どもたちと過ごす空間である」、「子どもたちとの思い出の場所である」、「職員室」では「同僚とコミュニケーションをとれる」や「先生方との情報交換の場所である」、「図書室・図書館」では「静かで落ち着く」や「知識を深められ、リラックスもできる」といった回答が挙がりました。
そのほか、「空気が澄んでいて景色が綺麗(渡り廊下)」や「窓からいっぱいの緑がみえてとても居心地がよい(図書室)」、「美しい緑の中にみえる校舎にうっとりする(校門から校舎への坂道からみえる場所)」、「広々していて、季節の木々や花、憩いのベンチ、遊具、小道がある(エントランスの広場)」といった回答もありました。景色のよい場所、緑豊かな場所、絵になるような景観を楽しめる場所などをお気に入りの校内スポットとし、日頃の疲れを癒しているのではないでしょうか。


  • 児童・生徒から言われて最もうれしかったコトバ
    1位「ありがとう」2位「先生が担任・担当でよかった」3位「授業がわかりやすかった」
    男性3位は「授業がわかりやすかった」、女性3位は
    「好き・大好き」
児童・生徒から言われて最もうれしかったコトバを聞いたところ、「ありがとう」(503名)がダントツとなり、2位「先生が担任・担当でよかった」(137名)、3位「授業がわかりやすかった」(109名)、4位「好き・大好き」(96名)、5位「授業が楽しかった」(75名)と続きました。心を込めて感謝の思いを直接伝えてもらい、教師冥利に尽きると感じた人が多いのではないでしょうか。

男女別にみると、男女とも1位は「ありがとう」(男性309名、女性194名)、2位は「先生が担任・担当でよかった」(男性54名、女性83名)となり、男性では「授業がわかりやすかった」(51名)が3位、女性では「好き・大好き」(81名)が3位でした。

最もうれしかったコトバをもらったときの状況・エピソードをみると、男女ともに1位の「ありがとう」では「卒業式の最後のホームルームで花束をもらったときに」や「進路が決まったときに」、「卒業式後に、生徒からサプライズで」、「大学合格を知らせにきてくれたときに」、2位の「先生が担任・担当でよかった」では「卒業後に会いにきてくれたときに」や「卒業式で」、「卒業式の日のホームルームで」、「卒業式の日にもらった色紙に」といった回答がありました。


  • 最も楽しみにしている学校行事 TOP2は「運動会・体育祭」「卒業式」
学校行事について質問しました。

まず、最も楽しみにしている学校行事を聞いたところ、1位「運動会・体育祭」(15.8%)、2位「卒業式」(15.7%)、3位「修学旅行」(14.6%)、4位「文化祭・学園祭」(7.9%)、5位「遠足」(5.9%)となりました。
前回の調査結果と比較すると、「運動会・体育祭」は前回3位から順位を上げ今回は1位でした。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着きをみせ、これまで控えていた学校行事を再開するところが増えてきたことを受け、クラスで一致団結して取り組む姿をみられる運動会・体育祭が楽しみだという人が増えたのではないでしょうか。


勤務先の学校種別でみると、小学校の教員では「運動会・体育祭」(24.1%)、中学校の教員では「卒業式」(19.6%)、高等学校の教員では「修学旅行」と「卒業式」(いずれも15.9%)、特別支援学校の教員では「修学旅行」(16.5%)が1位でした。

学校種別1位の理由をみると、小学校の教員では、「運動会・体育祭」は「みんなで感動を分かち合えるから」、中学校の教員では、「卒業式」は「今までの成長を感じられるから」、高等学校の教員では、「修学旅行」は「楽しいことを生徒と共有できるから」、「卒業式」は「生徒の成長を一番実感できるから」、特別支援学校の教員では、「修学旅行」は「思い出がたくさんできるから」といった回答が挙がりました。


  • 準備や運営に最も苦労している学校行事 TOP2は「運動会・体育祭」「文化祭・学園祭」
また、準備や運営に最も苦労している学校行事を聞いたところ、1位は“最も楽しみにしている行事”と同じく「運動会・体育祭」(21.2%)でした。運動会・体育祭の演目の企画や本番に向けての練習など多岐にわたる事前準備や、当日の運営管理で苦労した経験がある人は多いようです。準備や運営などの苦労が多い分、上手くいったときに分かち合う喜びもひとしおではないでしょうか。次いで、2位「文化祭・学園祭」(15.5%)、3位「修学旅行」(14.6%)、4位「卒業式」(4.8%)、5位「合唱コンクール」(3.9%)となりました。

勤務先の学校種別でみると、小学校の教員では「運動会・体育祭」(36.4%)、中学校の教員では「修学旅行」(20.2%)、高等学校・特別支援学校の教員では「文化祭・学園祭」(順に24.2%、32.0%)が1位でした。

学校種別1位の理由をみると、小学校の教員では、「運動会・体育祭」は「暑い時期の指導が大変だから」、中学校の教員では、「修学旅行」は「とにかく外部とのやりとりが多いから」、高等学校・特別支援学校の教員では、「文化祭・学園祭」は「並行して行う仕事が多いから」(高等学校)、「外部との調整が煩雑だから」(特別支援学校)といった回答が挙がりました。


  • 教員の仕事で苦労していること TOP2は「授業の準備」「保護者とのコミュニケーション」
    20代では「授業の準備」「授業」「児童・生徒の学習指導」が高い傾向、
    中学校の教員では「部活動・クラブ活動の指導」が1位、
    管理職の53%が「保護者とのコミュニケーション」に苦労していると回答
全回答者(2,000名)に、教員の仕事で苦労していることを聞いたところ、「授業の準備」(40.6%)が最も高くなり、「保護者とのコミュニケーション」(37.9%)、「学校行事の準備・運営」(36.1%)、「児童・生徒の生活指導」(32.0%)、「テストの作成・採点」(24.3%)が続きました。

そのほか、「校務分掌」や「分掌業務」など、学校運営上の分担業務を挙げる回答も多くみられました。

年代別にみると、20代では「授業の準備」(54.0%)や「授業」(40.0%)、「児童・生徒の学習指導」(29.0%)が全体と比べて10ポイント以上高くなりました。若手の教員には、授業およびその準備や学習指導に苦慮している人が多いようです。

勤務先の学校種別でみると、中学校の教員では「テストの作成・採点」(35.5%)と「部活動・クラブ活動の指導」(37.9%)が全体と比べて10ポイント以上高くなり、「部活動・クラブ活動の指導」が最も高くなりました。

役職別にみると、管理職(教頭・副校長・校長)では「保護者とのコミュニケーション」(53.0%)と「PTA関係の業務」(37.4%)が全体と比べて10ポイント以上高くなりました。管理職として働く人には、保護者対応やPTA活動を負担に感じる人が多いのではないでしょうか。


  • 仕事の悩みを相談する相手 TOP2は「同世代の教員」「先輩の教員」
    教員の15%が「仕事の悩みを相談する相手がいない」と回答
仕事の悩みの相談相手について質問しました。

全回答者(2,000名)に、仕事の悩みを相談する相手がいるかどうか聞いたところ、「相談相手がいる」は84.8%、「相談相手はいない」は15.2%となりました。仕事で抱えた悩みを誰かに相談することなく、悩みを抱えたままになっている人は少なくないようです。

男女別・勤務先の学校種別でみると、「相談相手はいない」と回答した人の割合は、高等学校の男性教員(24.9%)が最も高くなり、特別支援学校の男性教員(21.7%)、中学校の男性教員(21.0%)が続きました。


仕事の悩みを相談する相手がいる方(1,697名)に、仕事の悩みを相談している相手を聞いたところ、「同世代の教員」(59.0%)が最も高くなり、「先輩の教員」(44.6%)が続きました。同様の悩みを抱えていることが多い同世代の教員や、過去に同様の苦労や問題を経験しているかもしれない先輩の教員に相談し、問題解決の糸口を見いだしたいと考える人が多いのではないでしょうか。次いで高くなったのは、「家族」(31.3%)、「友人・知人」(23.2%)、「教頭先生」(20.9%)、「元同僚の教員」(19.4%)、「校長先生」(15.9%)でした。


◆学校・教育とLGBTQについて
  • 勤め先におけるLGBTQ研修やLGBTQ教育の状況
    「教員に対するLGBTQ研修の機会が充実している」25%、「児童・生徒に対するLGBTQ教育の機会が充実している」21%
  • 勤め先におけるLGBTQへの配慮の状況
    「LGBTQに配慮した制度やルールが策定されている」28%、「LGBTQに配慮した設備が整っている」17%、「LGBTQに配慮した制服・体操服を選択できる」50%、「LGBTQに配慮した水泳着を選択できる」35%
全回答者(2,000名)に、勤め先におけるLGBTQ研修やLGBTQ教育、LGBTQへの配慮の状況について聞いたところ、【教員に対するLGBTQ研修の機会が充実している】では「あてはまる」は24.5%、【児童・生徒に対するLGBTQ教育の機会が充実している】では20.5%となりました。LGBTQ研修やLGBTQ教育はLGBTQについての正しい知識を習得し、LGBTQ当事者に対する適切な対応を身につけるために欠かせないものであるものの、研修や教育の機会が十分に設けられていない学校が多いようです。
【LGBTQに配慮した制度やルールが策定されている】では「あてはまる」は27.8%、【LGBTQに配慮した設備(トイレ・更衣室など)が整っている】では16.5%、【LGBTQに配慮した制服・体操服を選択できる】では49.9%、【LGBTQに配慮した水泳着を選択できる】では35.4%となりました。衣服の選択肢の拡充と比べ、多額の費用がかかる施設面の整備については対応を進めるのが難しいケースが多いのではないでしょうか。

勤務先の学校種別でみると、小学校では【LGBTQに配慮した制服・体操服を選択できる】(35.4%)、高等学校では【LGBTQに配慮した水泳着を選択できる】(22.3%)、特別支援学校では【LGBTQに配慮した制度やルールが策定されている】(16.5%)が全体と比べて10ポイント以上低くなりました。


  • LGBTQに対する知識や理解の状況
    「LGBTQに対する適切な対応ができる」54%、「児童・生徒に対するLGBTQ教育を担当できる」37%、「他の教員に対するLGBTQ研修を担当できる」24%
LGBTQに対する自身の知識や理解の状況について聞いたところ、【LGBTQに対する適切な対応ができる】では「あてはまる」は54.4%となりました。LGBTQについて、正しい理解のもとに、適切な対応をとることができると考えている人が約半数となりました。他方、【児童・生徒に対するLGBTQ教育を担当できる】では「あてはまる」は36.5%、【他の教員に対するLGBTQ研修を担当できる】では24.1%と、半数未満にとどまりました。知識を習得したり理解を深めたりすることにより、自身で対応できるようにはなっている一方で、他人に対し教えることができる状態にはまだ達していないという人が大半のようです。


「勤め先での教員に対するLGBTQ研修の機会」に関する設問で、「研修の機会が充実している」と回答した人では、【LGBTQに対する適切な対応ができる】に「あてはまる」は77.1%、【児童・生徒に対するLGBTQ教育を担当できる】に「あてはまる」は57.7%、【他の教員に対するLGBTQ研修を担当できる】に「あてはまる」は41.7%と、「研修の機会が充実していない」と回答した人(順に47.1%、29.6%、18.3%)と比べて20ポイント以上高くなりました。個人レベルでの意識改革や積極的な情報収集にとどまらず、研修の機会の充実など教育制度の設計や整備も重要なのではないでしょうか。


◆子どもに薦めたい本について
  • 児童・生徒に最も薦めたい本
    1位「ハリー・ポッターシリーズ」2位「君たちはどう生きるか」3位「モモ」「星の王子さま」5位「かがみの孤城」
    40代では「星の王子さま」、50代では「竜馬がゆく」が1位
子どもに薦めたい本について質問しました。

全回答者(2,000名)に、児童・生徒に最も薦めたい本(マンガ除く)のタイトルを聞いたところ、1位「ハリー・ポッターシリーズ」(29名)、2位「君たちはどう生きるか」(27名)、3位「モモ」「星の王子さま」(いずれも19名)、5位「かがみの孤城」(15名)と、国内に限らず海外の作家の本も上位にみられました。

TOP3となった回答について、薦めたいと思う理由をみると、1位の「ハリー・ポッターシリーズ」では「長いストーリーを読み切る達成感がある」、2位の「君たちはどう生きるか」では「考えることの大切さに気づくことができる」、3位の「モモ」では「生きていくうえでのバランス感覚を養ってほしい」、「星の王子さま」では「大切なものが何かを見つめるきっかけにしてほしい」といった回答がありました。

年代別にみると、20代では「かがみの孤城」「ハリー・ポッターシリーズ」「君たちはどう生きるか」(いずれも4名)、30代では「ハリー・ポッターシリーズ」(15名)、40代では「星の王子さま」(7名)、50代では「竜馬がゆく」(9名)、60代では「こころ」「君たちはどう生きるか」(いずれも4名)が1位でした。


  • 児童・生徒に最も薦めたいマンガ
    1位「SLAM DUNK」2位「ONE PIECE」3位「ドラえもん」「はだしのゲン」5位「鬼滅の刃」
    20代では「ONE PIECE」、60代では「はだしのゲン」が1位
児童・生徒に最も薦めたいマンガのタイトルを聞いたところ、1位「SLAM DUNK」(189名)、2位「ONE PIECE」(109名)、3位「ドラえもん」「はだしのゲン」(いずれも54名)、5位「鬼滅の刃」(47名)となりました。

TOP3となった回答について、薦めたいと思う理由をみると、1位の「SLAM DUNK」では「諦めず努力することの大切さを伝えたい」、2位の「ONE PIECE」では「心の支えになるような名言がたくさん出てくる」、3位の「ドラえもん」では「失敗や友情など様々なことを学べる」、「はだしのゲン」では「平和の大切さを知ってほしい」といった回答がありました。

年代別にみると、20代では「ONE PIECE」(19名)、30代・40代・50代では「SLAM DUNK」(順に81名、66名、28名)、60代では「はだしのゲン」(18名)が1位でした。


◆教育現場への対話型AIの導入について
  • 対話型AIを教育現場に導入することで生まれるメリット
    「対人関係が苦手な生徒の抵抗感を減らすことができる」「生徒の興味関心を伸ばすことができる」「子どもがわからないことを自分で調べられる」「いつでも相談できる」「時間短縮になる」「業務の効率化が図れる」「問題解決のヒントを得ることができる」「保護者向け書類などの文書作成に役立ちそう」など
  • 対話型AIを教育現場に導入することで生まれるデメリット
    「自分で考えなくなる」「考える力が育たない」「頼りきりになる」「思考力や創造性、主体性が養われない」「不正行為を助長する可能性がある」「情報を鵜呑みにしてしまいがちになる」「コミュニケーション能力の低下」「人間関係が希薄になる」「新たな研修が必要となり、ますます多忙化する」「丸写しを見抜く苦労が増える」など
教育現場への対話型AIの導入について質問しました。対話型AIとは、ChatGPTに代表されるような、AI技術を活用したチャットサービスで、人間のように対話を自然に行うことができます。

全回答者(2,000名)に、ChatGPTなどの対話型AIを教育現場に導入することで、どのようなメリット・デメリットが生まれると思うか聞いたところ、【メリット】では、「文章を書くのが苦手な人でもスムーズに作文できる」や「文章のサンプルを提示してもらえる」、「調べ学習がはかどる、要約の勉強になる」、「知識を増やす手助けになる」、「対人関係が苦手な生徒の抵抗感を減らすことができる」、「生徒の興味関心を伸ばすことができる」、「子どもがわからないことを自分で調べられる」、「簡単に調べ学習やレポート作成ができる」など、子どもたちの学習の手助けになる点をメリットに感じている人が多いことがわかりました。対話型AIを教育現場に導入することにより、子どもの勉強の手助けになるだけでなく、コミュニケーションを苦手に感じている子どものサポートになると考えている人もいるようです。
また、「いつでも相談できる」や「時間短縮になる」、「わからないことをすぐ教えてくれる」、「業務の効率化が図れる」、「問題点や課題の洗い出しが容易にできる」、「問題解決のヒントを得ることができる」、「保護者向け書類などの文書作成に役立ちそう」、「汎用性のある事柄に関しては時間短縮になる」、「授業の準備時間を減らすことができる」など、業務効率化が図れる点をメリットに感じている回答も多く挙げられました。


他方、【デメリット】では、「自分で考えなくなる」や「思考力の低下」、「考える力が育たない」、「頼りきりになる」、「何でも任せてしまい自分で何もできなくなる」、「得られた回答を自分の考えとして提出する生徒が出てくると思う」、「頼りすぎて知識や語彙が身につかなくなってしまう」、「思考力や創造性、主体性が養われない」、「様々な資料をもとにして自分の考えを述べる力がつくか心配」、「文章を要約する力や自分で文章を構成する力が衰える」、「不正行為を助長する可能性がある」、「情報を鵜呑みにしてしまいがちになる」、「使い方を間違えると学力の低下につながる」など、能力や素養が適切に養われず、教育上悪影響が生じることを懸念する回答が多く挙げられました。
また、「コミュニケーション能力の低下」や「ノンバーバルコミュニケーションの大切さを忘れてしまいそう」、「対人コミュニケーションが減る」、「人間関係が希薄になる」といった人とのコミュニケーションに関する回答、「新たな研修が必要となり、ますます多忙化する」や「教員による継続的な状況把握が必要になる」、「丸写しを見抜く苦労が増える」といった教員の負担に関する回答もありました。


◆“教員あるある”について
  • “教員あるある”ランキング TOP2は「夏休みがあっていいねと言われる」「児童・生徒の珍回答に笑ってしまう」、
    「字を見ただけでどの児童・生徒かわかる」「大切なプリントを配り忘れて焦る」「スーツでもスニーカーを履く」「授業を忘れていて児童・生徒が職員室に呼びに来る」「学園ドラマにツッコミを入れる」も上位にランクイン
“教員あるある”について質問しました。

全回答者(2,000名)に、教師をしていて経験したことがあるもの・行ったことがあるものを聞いたところ、「夏休みがあっていいねと言われる」(51.6%)が最も高くなりました。子どもの夏休みが長期間にわたることから、学校の先生も同じように長期間の休暇をとっているとイメージしている人が多いのではないでしょうか。次いで高くなったのは、「児童・生徒の珍回答に笑ってしまう」(47.6%)、「字を見ただけでどの児童・生徒かわかる」(44.3%)、「校区では慎重に行動する」(42.0%)、「大切なプリントを配り忘れて焦る」(35.6%)、「スーツでもスニーカーを履く」(34.1%)、「声が大きいと言われる」(33.8%)でした。
そのほか、「わからないことを聞かれ、まずは自分で調べるように言う」(26.1%)や「大人にも子どもに言い聞かせるような口調になる」(13.8%)、「プライベートでも自分のことを『先生』と言ってしまう」(9.8%)といった学校と同じような振る舞いをすること、「授業を忘れていて児童・生徒が職員室に呼びに来る」(17.5%)や「オンライン授業で失敗をする」(7.8%)といった“うっかり”や失敗に関すること、「学園ドラマにツッコミを入れる」(25.4%)や「学園ドラマの先生の真似をする」(2.9%)といった学園ドラマにちなんだ“あるある”も少なくないことがわかりました。
前回の調査結果と比較すると、上位に順位の変動はありませんでした。「夏休みがあっていいねと言われる」や「児童・生徒の珍回答に笑ってしまう」などをはじめ、教員であれば一度は経験することには、普遍性があるようです。


◆教科に対する意識・実感について
  • 子どもの頃に好きだった教科・学習内容 好きだった理由と学習内容は?
    国語「漢字を覚えるのが好きだった(漢字)」、算数・数学「解き方を考えるのが楽しかった(図形)」、理科「現象の原理、原則がわかり面白い(化学)」、社会「ニュースがわかるようになる(公民)」、英語「いろいろな人とコミュニケーションがとれる(英会話)」、体育「ボールを蹴るのが楽しかった(サッカー)」、図工・美術「様々な画材で描くことが好き(絵画)」、音楽「みんなと一緒に歌うのが楽しかった(合唱)」、家庭科「おいしいものが食べられる(調理)」など
教科に対する意識・実感について質問しました。

全回答者(2,000名)に、子どもの頃に好きだった教科を聞いたところ、1位「算数・数学」(442名)、2位「体育」(375名)、3位「社会」(245名)、4位「国語」(208名)、5位「理科」(156名)となりました。


好きだった理由と学習内容をみると、国語では「漢字を覚えるのが好きだった(漢字)」や「やればやるだけ世界が広がる(現代文)」、「現代ではない世界を知れる(古典)」、算数・数学では「仕組みが面白いと思った(分数)」や「解き方を考えるのが楽しかった(図形)」、「解けたときに満足感がある(方程式)」、理科では「現象の原理、原則がわかり面白い(化学)」や「生き物の生態を調べるのが好き(生物)」、「実験が楽しかった(電気)」、社会では「ニュースがわかるようになる(公民)」や「日本が近代化する過程が面白い(明治時代)」、「武将が好き(戦国時代)」、英語では「きちんと整理して頭に入ると気持ちいい(文法)」や「いろいろな人とコミュニケーションがとれる(英会話)」、「オチを読み取るのが楽しかった(読解)」といった回答がありました。
また、体育では「ボールを蹴るのが楽しかった(サッカー)」や「ドリブルやシュート、試合が楽しい(バスケットボール)」、図工・美術では「様々な画材で描くことが好き(絵画)」や「思ったものを自由に作れる(粘土)」、音楽では「みんなと一緒に歌うのが楽しかった(合唱)」や「答えに正解がなく、自分らしく表現できる(鑑賞)」、家庭科では「おいしいものが食べられる(調理)」や「ミシンや手縫いが得意だった(裁縫)」といった回答がありました。


  • 子どもの頃に嫌いだった教科・学習内容 嫌いだった理由と学習内容は?
    国語「作者や登場人物の気持ちを理解できない(物語文)」、算数・数学「意味がわからなかった(微分・積分)」、理科「化学式が嫌いだった(化学)」、社会「外国の名前や地名など覚えられなかった(世界史)」、英語「何を言っているかわからない(リスニング)」、体育「水が怖く泳げなかった(水泳)」、図工・美術「絵を描くのが苦手だった(絵画)」、音楽「声を出すのが恥ずかしかった(歌唱)」など
他方、子どもの頃に嫌いだった教科を聞いたところ、“子どもの頃に好きだった教科”と同様に「算数・数学」(328名)が1位でした。図形などパズル的な要素の強い分野の勉強は楽しんでいた一方で、関数など抽象的な概念について学ぶところでは苦戦したり躓いていたりした人が多いのではないでしょうか。次いで、2位「体育」(319名)、3位「国語」(234名)、4位「図工・美術」(213名)、5位「社会」(199名)となりました。


嫌いだった理由と学習内容をみると、国語では「作者や登場人物の気持ちを理解できない(物語文)」や「訳がわからない(古文)」、「正解がわからない(作文)」、算数・数学では「意味がわからなかった(微分・積分)」や「抽象的になってきてわからなくなってきた(数列)」、「これが出てから算数・数学嫌いが始まった(割合)」、理科では「エネルギーや速さなど目に見えないものが理解しづらい(物理)」や「解剖が可哀想だった(生物)」、「化学式が嫌いだった(化学)」、社会では「外国の名前や地名など覚えられなかった(世界史)」や「年表を覚えることが苦手(日本史)」、「覚えることがたくさんあった(地理)」、英語では「何を言っているかわからない(リスニング)」や「単語や決まった言い回しを覚えることができない(英作文)」、「日本語と違って難しく感じる(文法)」といった回答がありました。
また、体育では「頭から落下してトラウマになった(跳び箱)」や「水が怖く泳げなかった(水泳)」、図工・美術では「絵を描くのが苦手だった(絵画)」や「絵の具を使いこなせなかった(水彩画)」、音楽では「指がうまく動かなかった(リコーダー)」や「声を出すのが恥ずかしかった(歌唱)」といった回答がありました。
“理解できない”や“わからない”、“苦手”など、教える立場にある教員も人の子と感じるようなコメントが寄せられました。


  • 子どもの頃はわからなかったが大人になって実は役立つということがわかった教科
    役立つシーン・役立つことがわかった場面は? 国語「大人になり書けないと恥ずかしいと気づいた(漢字)」、算数・数学「買い物のとき、割引などの計算に役立つ(百分率)」、理科「洗濯や掃除のときに役立つ(化学)」、社会「現在の世界情勢を知るのに役に立つ(世界史)」、英語「実務で必要(リスニング)」、
    体育「体力づくりや健康の維持のために必要(水泳)」、道徳「生活すべてで人として正しく行動できる(道徳)」、家庭科「一人暮らしで役立つ(洗濯)」など
次に、子どもの頃はわからなかったが大人になって実は役立つということがわかった教科を聞いたところ、1位は「算数・数学」(366名)で、“子どもの頃に好きだった教科”“子どもの頃に嫌いだった教科”とあわせ三冠となりました。好き嫌いがあったとしても、いざ大人になってみると、算数・数学で学んだことが実生活で役立つことを実感するようになった人が多いのではないでしょうか。次いで、2位「社会」(335名)、3位「国語」(182名)、4位「家庭科」(173名)、5位「理科」(152名)となりました。


役立つシーン・役立つことがわかった場面と学習内容をみると、国語では「大人になり書けないと恥ずかしいと気づいた(漢字)」や「あらゆる場面で文章力は必要(作文)」、「文章を書くときなど、正しい日本語が使える(文法)」、算数・数学では「品物を買うとき、どちらが得か調べる(単位量あたりの大きさ)」や「買い物のとき、割引などの計算に役立つ(百分率)」、「料理や手芸で非常に役立つ(割合)」、理科では「天気図や台風など、生活と直接関わりのあることが多い(天気)」や「洗濯や掃除のときに役立つ(化学)」、「モーターを使った製品が理解できる(電磁石)」、社会では「現在の世界情勢を知るのに役に立つ(世界史)」や「政治についてニュースを見て理解できる(公民)」、「社会情勢や、選挙の仕組みなどが理解しやすい(現代社会)」、英語では「海外に行ったとき、英語が使えると便利だった(英会話)」や「旅行や仕事など様々な場面でコミュニケーションがとれる(スピーキング)」、「実務で必要(リスニング)」といった回答がありました。
また、体育では「体力づくりや健康の維持のために必要(水泳)」、道徳では「生活すべてで人として正しく行動できる(道徳)」、家庭科では「一人暮らしで役立つ(洗濯)」といった回答がありました。


  • これからもっと勉強したいと思う教科 もっと勉強したいと思う理由と学習内容は?
    国語「相手に伝わる文章の書き方をマスターしたい(作文)」、算数・数学「現代の社会で必要(統計)」、理科「社会的に関心が高まっている(自然環境)」、社会「世界情勢の理解に繋がる(世界史)」、英語・外国語「国際社会に対応するため(リーディング)」、体育「体育好きの子どもたちを育てられる(ボール運動)」、情報「これからどんどん必要になる(プログラミング)」、音楽「自己表現にもつながると思う(歌)」、家庭科「お金の流れについてもっと詳しくなりたい(家庭基礎)」など
では、これから学びを深めるとしたら、どの教科の勉強に取り組みたいと考える人が多いのでしょうか。
これからもっと勉強したいと思う教科を聞いたところ、「英語・外国語」(605名)がダントツで多く挙げられました。英語をはじめとした外国語を学ぶことの重要性を感じている人が多いのではないでしょうか。次いで、2位「社会」(325名)、3位「国語」(144名)、4位「算数・数学」(136名)、5位「理科」(122名)となりました。


もっと勉強したいと思う理由と学習内容をみると、国語では「読み取る力がすべての教科につながる(説明文)」や「物語文の楽しさを子どもたちと共有したい(物語文)」、「相手に伝わる文章の書き方をマスターしたい(作文)」、算数・数学では「投資に役立ちそう(確率)」や「算数が苦手な子どもを減らしたい(数と計算)」、「現代の社会で必要(統計)」、理科では「身近な現象と関係がある(物理)」や「ロマンがある(宇宙)」、「社会的に関心が高まっている(自然環境)」、社会では「世の中のことが理解できる(政治)」や「最近の新しい見解など、面白く感じられる(日本史)」、「世界情勢の理解に繋がる(世界史)」、英語・外国語では「外国に行ったときに役立つ(スピーキング)」や「聴いてすぐ理解したい(リスニング)」、「国際社会に対応するため(リーディング)」といった回答がありました。
また、体育では「体育好きの子どもたちを育てられる(ボール運動)」、情報では「これからどんどん必要になる(プログラミング)」、音楽では「自己表現にもつながると思う(歌)」、家庭科では「お金の流れについてもっと詳しくなりたい(家庭基礎)」といった回答がありました。


◆職業観について
  • 子どもの頃に就きたかった職業 「教員」が1位
    男性2位は「プロスポーツ選手」、女性2位は「保育士・幼稚園教諭」
  • 今、転職するなら就きたい職業 男性1位は「大学教授・研究者」、女性1位は「公務員」
  • 生まれ変わったら就きたい職業 「教員」が2年連続1位
職業観について質問しました。

全回答者(2,000名)に、子どもの頃に就きたかった職業を聞いたところ、1位「教員」(39.3%)、2位「プロスポーツ選手」(13.1%)、3位「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」(12.7%)、4位「保育士・幼稚園教諭」(11.2%)、5位「医師」(8.6%)となりました。

男女別にみると、男女とも1位は「教員」(男性36.0%、女性42.5%)となり、男性では2位「プロスポーツ選手」(22.9%)、3位「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」(12.7%)、4位「パイロット」(10.5%)、5位「医師」(10.1%)、女性では2位「保育士・幼稚園教諭」(21.0%)、3位「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」(12.7%)、4位「料理人・パティシエ」(11.5%)、5位「歌手・ミュージシャン」(8.8%)でした。


今、転職するなら就きたい職業を聞いたところ、1位「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」(12.0%)、2位「大学教授・研究者」(9.6%)、3位「教員」(9.0%)となりました。

男女別にみると、男性では1位「大学教授・研究者」(13.7%)、2位「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」(9.8%)、3位「教員」(9.0%)となりました。男性では、転職するなら教育の現場で身につけた知見を研究機関で深めたいと考える人が多いようです。他方、女性では1位「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」(14.3%)、2位「教員」(9.1%)、3位「会社員」(8.8%)となりました。

前回の調査結果と比較すると、「教員」は1位(2022年16.5%)から3位(2023年9.0%)に順位を下げたのに対し、「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」は2位(2022年12.0%)から1位(2023年12.0%)、「大学教授・研究者」は3位(2022年10.0%)から2位(2023年9.6%)にそれぞれ順位を上げる結果となりました。


生まれ変わったら就きたい職業を聞いたところ、1位「教員」(13.2%)、2位「医師」(11.7%)、3位「プロスポーツ選手」(9.7%)、4位「歌手・ミュージシャン」(9.3%)、5位「大学教授・研究者」(8.3%)となりました。

男女別にみると、男性では1位は「教員」(14.7%)、2位「プロスポーツ選手」(14.6%)、3位「医師」(11.5%)、4位「大学教授・研究者」(10.7%)、5位「パイロット」(9.7%)、女性では1位「医師」(11.8%)、2位「教員」(11.6%)、3位「薬剤師」(10.7%)、4位「歌手・ミュージシャン」(10.3%)、5位「料理人・パティシエ」(9.6%)でした。

前回の調査結果と比較すると、「教員」は2年連続で1位(2022年17.8%、2023年13.2%)となりました。人を育てる「教育」という仕事に誇りをもって取り組み、やりがいや喜びを感じている人が多いのではないでしょうか。また、「医師」は2年連続で2位(2022年10.7%、2023年11.7%)となりました。


◆結婚観について
  • どのような職業の人と結婚した? 男性1位は「教員」、女性1位は「会社員」
  • どのような職業の人と結婚したい? 未婚男性1位は「教員」、未婚女性1位は「公務員」
結婚観について質問しました。

まず、既婚者(男性844名、女性673名)に、どのような職業の人と結婚したか聞いたところ、男性では1位「教員」(35.5%)、2位「会社員」(25.9%)、3位「保育士・幼稚園教諭」(9.0%)、4位「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」(6.5%)、5位「看護師」(5.5%)となりました。勤め先で出会い、職場恋愛を経てゴールインした人が多いのではないでしょうか。他方、女性では1位「会社員」(38.2%)、2位「教員」(37.9%)、3位「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」(9.4%)、4位「警察官・消防官・自衛官」(3.1%)、5位「建築家・大工」(1.5%)となりました。

前回の調査結果と比較すると、男性では「教員」が2年連続1位(2022年38.2%、2023年35.5%)でした。


次に、未婚者(男性156名、女性327名)に、どのような職業の人と結婚したいと思うか聞いたところ、男性では1位「教員」(34.6%)、2位「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」(26.3%)、3位「看護師」(21.8%)、4位「保育士・幼稚園教諭」(20.5%)、5位「薬剤師」「料理人・パティシエ」(いずれも14.7%)、女性では1位「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」(36.4%)、2位「教員」(30.3%)、3位「会社員」(26.6%)、4位「警察官・消防官・自衛官」(18.3%)、5位「医師」(17.7%)となりました。


◆理想の同僚・校長先生・教師のイメージに合う芸能人・先生キャラ
  • 教員として同僚になってもらいたいと思う芸能人 「大泉洋さん」が2年連続1位
    男性回答TOP5は「大泉洋さん」「武田鉄矢さん」「松本人志さん」「水谷豊さん」「所ジョージさん」、
    女性回答TOP5は「天海祐希さん」「大泉洋さん」「カズレーザーさん」「鈴木亮平さん」「ムロツヨシさん」
最後に、全回答者(2,000名)に、“理想の同僚”“理想の校長先生”“理想の教師”のイメージに合うと思う芸能人や先生キャラについて質問しました。

教員として同僚になってもらいたいと思う芸能人を聞いたところ、1位「大泉洋さん」(66名)、2位「天海祐希さん」(61名)、3位「武田鉄矢さん」(39名)、4位「福山雅治さん」(23名)、5位「松本人志さん」(21名)となりました。
男女別にみると、男性回答では1位「大泉洋さん」(35名)、2位「武田鉄矢さん」(32名)、3位「松本人志さん」(17名)、4位「水谷豊さん」(16名)、5位「所ジョージさん」(15名)、女性回答では1位「天海祐希さん」(55名)、2位「大泉洋さん」(31名)、3位「カズレーザーさん」「鈴木亮平さん」(いずれも16名)、5位「ムロツヨシさん」(14名)となりました。
前回の調査結果と比較すると、「大泉洋さん」が2年連続で1位(2022年60名、2023年66名)となりました。実際に教員免許を取得していることでも知られる大泉洋さんが同僚だったら職場が明るくなるとイメージする人が多いのではないでしょうか。また、女性回答では「天海祐希さん」が2年連続1位(2022年45名、2023年55名)でした。


  • 理想の校長先生のイメージに合う芸能人 1位「武田鉄矢さん」2位「天海祐希さん」3位「所ジョージさん」
理想の校長先生のイメージに合う芸能人を聞いたところ、1位は「武田鉄矢さん」(112名)となりました。ドラマ『3年B組金八先生』でみせた中学校教員・坂本金八役の好演が印象に残っている人が多いのではないでしょうか。次いで、2位「天海祐希さん」(93名)、3位「所ジョージさん」(73名)、4位「明石家さんまさん」(63名)、5位「タモリさん」(45名)となりました。

前回の調査結果と比較すると、TOP4には2022年(1位「武田鉄矢さん」、2位「所ジョージさん」、3位「明石家さんまさん」、4位「天海祐希さん」)と同じ顔触れが並ぶ結果となりました。


  • 理想の教師像に合う映画・ドラマの先生キャラ 「坂本金八」が2年連続1位、2位「山口久美子」3位「鬼塚英吉」4位「桜木建二」5位「北野広大」
理想の教師像に合う映画・ドラマの先生キャラを聞いたところ、「坂本金八(3年B組金八先生)」(310名)がダントツとなり、2位「山口久美子(ごくせん)」(124名)、3位「鬼塚英吉(GTO)」(88名)、4位「桜木建二(ドラゴン桜)」(61名)、5位「北野広大(熱中時代)」(55名)と続きました。
男女別にみると、男女とも1位は「坂本金八(3年B組金八先生)」(男性181名、女性129名)となり、男性では2位「鬼塚英吉(GTO)」「北野広大(熱中時代)」(いずれも43名)、4位「桜木建二(ドラゴン桜)」(25名)、5位「山口久美子(ごくせん)」(16名)、女性では2位「山口久美子(ごくせん)」(108名)、3位「鬼塚英吉(GTO)」(45名)、4位「桜木建二(ドラゴン桜)」(36名)、5位「阿久津真矢(女王の教室)」(32名)と続きました。
前回の調査結果と比較すると、「坂本金八(3年B組金八先生)」が2年連続で1位(2022年315名、2023年310名)となりました。金八先生のように、どんな生徒に対しても真剣に向き合い、生徒のことを第一に考え行動するような先生を理想と考えている人が多いようです。また、「山口久美子(ごくせん)」は4位(2022年89名)から2位(2023年124名)に順位を上げました。


■調査概要■
調査タイトル:教員の意識に関する調査2023
調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする20歳~69歳の教員(小学校・中学校・高等学校・特別支援学校)
調査期間:2023年5月30日~6月5日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:2,000名(有効回答から、男女が均等になるように抽出)
調査協力会社:ネットエイジア株式会社


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