[アンケート調査結果]
【中高生がイメージする将来】
- 中高生の自身の将来についての意識 「10年後は明るい」中学生では61%、高校生では54%
全国の中高生1,000名(中学生200名、高校生800名)に、10年後の自身について、明るい見通しをもっているか、不安を抱いているか聞きました。
中学生についてみると、『明るい(計)』(「明るい」と「どちらかといえば明るい」の合計、以下同様)は61.0%、『不安(計)』(「不安」と「どちらかといえば不安」の合計、以下同様)は39.0%となり、高校生についてみると、『明るい(計)』は54.0%、『不安(計)』は46.0%となりました。
2024年の調査結果と比較すると、『明るい(計)』と回答した人の割合は、中学生では2024年62.5%→2025年61.0%と1.5ポイント下降、高校生では2024年57.1%→2025年54.0%と3.1ポイント下降しました。
- 中学生の日本と世界への意識 「10年後の日本が不安」は73%、「10年後の世界が不安」は67%
- 高校生の日本と世界への意識
「10年後の日本が不安」は77%、「10年後の世界が不安」は72%、2024年調査からともに5ポイント以上上昇
続いて、全回答者(中学生200名、高校生800名)に、10年後の日本や世界について、明るい見通しをもっているか、不安を抱いているか聞きました。
中学生についてみると、『不安(計)』は、【10年後の日本】では73.0%、【10年後の世界】では67.0%となりました。
2024年の調査結果と比較すると、『不安(計)』は、【10年後の日本】(2024年67.5%、2025年73.0%)と【10年後の世界】(2024年62.5%、2025年67.0%)ともに上昇しました。
高校生についてみると、『不安(計)』は、【10年後の日本】では77.3%、【10年後の世界】では71.9%となりました。
2024年の調査結果と比較すると、『不安(計)』は、【10年後の日本】(2024年71.4%、2025年77.3%)と【10年後の世界】(2024年64.4%、2025年71.9%)ともに5ポイント以上上昇しました。日本国内では、米の価格高騰をはじめとした物価上昇に加え、地震や豪雨といった自然災害など、国際社会では、ロシア・ウクライナ間の戦争、イラン・イスラエル間の対立の激化などを受けて、未来を危惧している中高生は多いのではないでしょうか。
【中高生の将来の夢】
- 中高生の将来の夢 男子中学生1位「好きなことを仕事にする」、女子中学生1位「趣味を充実させて生きる」
高校生では男子・女子ともに「安定した毎日を送る」が1位
全回答者(中学生200名、高校生800名)に、将来の夢について聞きました。
中学生についてみると、「好きなことを仕事にする」(53.5%)が最も高くなり、次いで、「安定した毎日を送る」(50.5%)、「趣味を充実させて生きる」(50.0%)、「素敵な相手と恋愛・結婚する」(40.0%)、「あたたかい家庭を築く」(38.5%)となりました。
男女別にみると、男子の1位は「好きなことを仕事にする」(52.0%)、女子の1位は「趣味を充実させて生きる」(60.0%)となりました。また、女子の1位となった「趣味を充実させて生きる」(男子40.0%、女子60.0%)では、男子と比べて女子のほうが20.0ポイント高くなりました。
高校生についてみると、「安定した毎日を送る」(49.9%)が最も高くなり、次いで、「好きなことを仕事にする」「趣味を充実させて生きる」(いずれも43.5%)、「素敵な相手と恋愛・結婚する」(34.1%)、「お金持ちになる」(31.4%)となりました。
男女別にみると、男子・女子ともに1位は「安定した毎日を送る」(男子45.3%、女子54.5%)でした。次いで、男子では2位「趣味を充実させて生きる」(39.5%)、3位「好きなことを仕事にする」(37.8%)、女子では2位「好きなことを仕事にする」(49.3%)、3位「趣味を充実させて生きる」(47.5%)でした。
- 男子中学生が将来なりたい職業 「公務員」が調査開始以来初の1位に
- 女子中学生が将来なりたい職業 1位「芸能人」2位「公務員」3位「会社員」「絵を描く職業」
将来なりたい職業を聞きました。
中学生についてみると、男子中学生では1位「公務員」(16.0%)、2位「プロスポーツ選手」(15.0%)、3位「YouTuberなどの動画投稿者」(14.0%)、4位「会社員」(11.0%)、5位「ITエンジニア・プログラマー」(10.0%)となりました。
女子中学生では1位「歌手・俳優・声優などの芸能人」(15.0%)、2位「公務員」(14.0%)、3位「会社員」「絵を描く職業(漫画家・イラストレーター・アニメーター)」(いずれも13.0%)、5位「教師・教員」(11.0%)となりました。
2024年の調査結果と比較すると、男子中学生では「公務員」が2024年の2位から順位を上げ、2017年の調査開始以来初の1位となりました。また、「教師・教員」が2024年の10位圏外(23位)から6位に上昇しました。
女子中学生では「公務員」が2024年の7位から2位に上昇したほか、男子と同様に「教師・教員」が2024年10位圏外(13位)→2025年5位となりました。
- 高校生が将来なりたい職業 男子・女子ともに1位は「公務員」
高校生についてみると、男子高校生では1位「公務員」(13.3%)、2位「ITエンジニア・プログラマー」(11.8%)、3位「会社員」(10.0%)、4位「教師・教員」(9.5%)、5位「YouTuberなどの動画投稿者」(8.0%)となりました。
女子高校生では1位「公務員」(12.3%)、2位「教師・教員」(11.8%)、3位「看護師」(9.5%)、4位「会社員」(7.5%)、5位「歌手・俳優・声優などの芸能人」(6.8%)となりました。
2024年の調査結果と比較すると、男子高校生では2024年に10位だった「歌手・俳優・声優などの芸能人」が6位に順位を上げました。
女子高校生では「YouTuberなどの動画投稿者」が2024年10位圏外(14位)→2025年9位、「カウンセラーや臨床心理士」も2024年10位圏外(11位)→2025年9位に上昇し、TOP10入りしました。
【中高生が希望する将来のライフイベント・ライフスタイル】
- 希望する将来のライフイベントやライフスタイル 「結婚したい」中学生の68%、高校生の60%
全回答者(中学生200名、高校生800名)に、将来のライフイベントやライフスタイルについて2つの例を提示し、自身の気持ちや考えがそれぞれどちらにあてはまるか聞きました。
結婚について、「将来、結婚したい」と「ずっと独身でいたい」のどちらにあてはまるかでは、中学生、高校生ともに『将来、結婚したい(計)』(中学生68.0%、高校生60.3%)が多数派でした。
男女・学校別にみると、中学生、高校生ともに、『ずっと独身でいたい(計)』と回答した人の割合は、男子より女子のほうが高く、特に、中学生では男子10.0%、女子17.0%と、7.0ポイントの差がみられました。
2024年の調査結果と比較すると、『将来、結婚したい(計)』と回答した人の割合は、中学生(2024年61.5%、2025年68.0%)では6.5ポイント上昇した一方、高校生(2024年65.3%、2025年60.3%)では5.0ポイント下降しました。
- 「将来、子どもがほしい」中学生の57%、高校生の52%、「子どもがほしいと思わない」は女子高校生の3人に1人
子どもをもつことについて、「将来、子どもがほしい」と「将来、子どもがほしいと思わない」では、中学生、高校生ともに『将来、子どもがほしい(計)』(中学生56.5%、高校生51.5%)が多数派でした。
男女・学校別にみると、女子高校生では、『将来、子どもがほしいと思わない(計)』と回答した人の割合が32.3%となりました。
2024年の調査結果と比較すると、『将来、子どもがほしいと思わない(計)』と回答した人の割合は、女子中学生では2024年30.0%→2025年22.0%と8.0ポイント下降しました。
- 「将来、家庭第一の生活をしたい」中学生の58%、高校生の49%
ライフスタイルについて、「将来、家庭第一の生活をしたい」と「将来、仕事第一の生活をしたい」では、中学生、高校生ともに『将来、家庭第一の生活をしたい(計)』(中学生57.5%、高校生49.1%)が多数派でした。
男女・学校別にみると、『将来、家庭第一の生活をしたい(計)』と回答した人の割合は、男子中学生では65.0%と、6割を超えました。
2024年の調査結果と比較すると、『将来、仕事第一の生活をしたい(計)』と回答した人の割合は、女子高校生では2024年13.3%→2025年22.3%と9.0ポイント上昇しました。
- 「将来、マイホームをもちたい」中学生の71%、高校生の62%
住宅購入について、「将来、マイホームをもちたい(住宅を購入したい)」と「将来、マイホームをもちたいと思わない(住宅を購入したいと思わない)」では、中学生、高校生ともに『将来、マイホームをもちたい(住宅を購入したい)(計)』(中学生70.5%、高校生62.4%)が多数派でした。
2024年調査と比較すると、男子高校生では『将来、マイホームをもちたい(住宅を購入したい)(計)』が2024年69.0%→2025年58.5%と、10.5ポイント下降しました。
- 「将来、都会で暮らしたい」中学生の57%、高校生の47%
住環境について、「将来、都会で暮らしたい」と「将来、田舎で暮らしたい」では、中学生、高校生ともに『将来、都会で暮らしたい(計)』(中学生56.5%、高校生47.1%)が多数派でした。
2024年の調査結果と比較すると、『将来、都会で暮らしたい(計)』と回答した人の割合は、男子中学生では2024年44.0%→2025年55.0%と11.0ポイント上昇しました。
【中高生の生きがい】
- 中高生の生きがい 男子中学生、男子高校生では1位「ゲーム」
女子中学生では1位「推し活」、女子高校生では1位「推し活」「音楽」
全回答者(中学生200名、高校生800名)に、生きがいについて聞きました。
中学生についてみると、「友人との交流」(49.5%)が最も高くなりました。次いで、「音楽」(49.0%)、「睡眠」(43.0%)、「推し活」(41.5%)、「テレビ・動画」(40.0%)でした。
男女別にみると、男子では1位は「ゲーム」(50.0%)、2位は「友人との交流」(43.0%)、3位は「音楽」(38.0%)となり、半数がゲームを生きがいと感じていることがわかりました。また、女子では1位「推し活」(62.0%)、2位「音楽」(60.0%)、3位「友人との交流」(56.0%)となりました。
高校生についてみると、「音楽」(45.3%)が最も高く、「推し活」(37.3%)、「友人との交流」(35.8%)、「睡眠」(34.3%)、「ゲーム」(30.4%)と続きました。
男女別にみると、男子では、中学生と同様、1位は「ゲーム」(39.0%)となりました。以降、2位「音楽」(37.8%)、3位「友人との交流」(31.3%)でした。女子では「推し活」「音楽」(いずれも52.8%)が1位となり、3位は「睡眠」(41.5%)となりました。
【中高生のジェンダー意識】
- 「女子がスラックス制服を着ていても違和感はない」中学生の80%
- 「男子が化粧をしていても違和感はない」中学生の75%、高校生の73%
- 「同性同士が付き合っていても違和感はない」男子高校生と女子高校生では28ポイント差
全回答者(中学生200名、高校生800名)に、性の多様性に関する内容を提示し、「はい」「いいえ」のいずれにあてはまるか聞きました。
中学生についてみると、「はい」と回答した人の割合は、≪男子がスカート制服を着ていても違和感はない≫では43.0%、≪女子がスラックス制服を着ていても違和感はない≫では79.5%、≪男子が化粧をしていても違和感はない≫では75.0%、≪同性同士が付き合っていても違和感はない≫では64.5%となりました。女子のスラックス制服の着用や男子の化粧に対しては、大半が違和感を覚えないことがわかりました。
男女別にみると、「はい」と回答した人の割合は、すべての項目で男子を女子が20ポイント以上上回る結果となりました。
高校生についてみると、「はい」と回答した人の割合は、≪男子がスカート制服を着ていても違和感はない≫では34.0%、≪女子がスラックス制服を着ていても違和感はない≫では77.0%、≪男子が化粧をしていても違和感はない≫では73.0%、≪同性同士が付き合っていても違和感はない≫では62.7%となり、高校生でも女子のスラックス制服の着用や男子の化粧については、違和感はないという人が大半となりました。
男女別にみると、「はい」と回答した人の割合は、≪同性同士が付き合っていても違和感はない≫(男子48.8%、女子76.8%)では女子のほうが28.0ポイント高くなり、男女間で性の多様性に関する意識に差がみられました。
- 「“からだの性”と“こころの性”が異なることに悩んでいる」高校生では12%
- 「ジェンダーギャップや性別役割分担意識によって生きづらさを感じている」高校生の5人に1人
全回答者(中学生200名、高校生800名)に、性同一性やジェンダーギャップに関する内容を提示し、「はい」「いいえ」のいずれにあてはまるか聞きました。
中学生についてみると、「はい」と回答した人の割合は、≪“からだの性”と“こころの性”が異なることに悩んでいる≫では9.0%、≪“からだの性”と“こころの性”が異なることに悩んでいる友人がいる≫では10.0%、≪ジェンダーギャップや性別役割分担意識によって生きづらさを感じている≫では16.0%、≪ジェンダーギャップや性別役割分担意識によって生きづらさを感じている友人がいる≫では9.5%となりました。
男女別にみると、≪“からだの性”と“こころの性”が異なることに悩んでいる≫(男子12.0%、女子6.0%)では女子と比べて男子のほうが6.0ポイント高くなり、≪ジェンダーギャップや性別役割分担意識によって生きづらさを感じている≫(男子11.0%、女子21.0%)では男子と比べて女子のほうが10.0ポイント高くなりました。
高校生についてみると、「はい」と回答した人の割合は、≪“からだの性”と“こころの性”が異なることに悩んでいる≫では11.6%、≪“からだの性”と“こころの性”が異なることに悩んでいる友人がいる≫では10.1%、≪ジェンダーギャップや性別役割分担意識によって生きづらさを感じている≫では20.9%、≪ジェンダーギャップや性別役割分担意識によって生きづらさを感じている友人がいる≫では14.0%でした。
男女・学校別にみると、「はい」と回答した人の割合は、≪ジェンダーギャップや性別役割分担意識によって生きづらさを感じている≫(男子中学生11.0%、男子高校生19.5%)では、男子中学生を男子高校生が8.5ポイント上回りました。男子では、年齢を重ねるにつれ、ジェンダーギャップによって悩まされる場面に直面することが増えていくのではないでしょうか。
【中高生の人間関係】
- 自分のキャラクターに対する意識 中学生では「陽キャ」が多数派、高校生では「陰キャ」が多数派
- 「学校の友人の前では自分のキャラを作っている」中学生の60%、高校生の53%
全回答者(中学生200名、高校生800名)に、自身のキャラクターについて2つの内容を提示し、自身の気持ち・状況がどちらにあてはまるか聞きました。
自分はどちらかというと「陽キャだと思う」と「陰キャだと思う」のどちらにあてはまるか聞いたところ、中学生では『陽キャだと思う(計)』(「非常に」と「どちらかといえば」の合計、以下同様)が52.5%、『陰キャだと思う(計)』が47.5%となった一方で、高校生では『陽キャだと思う(計)』が37.6%、『陰キャだと思う(計)』が62.4%と、自身を陰キャだと認識している人が半数以上となりました。
男女・学校別にみると、男子中学生のみ、『陽キャだと思う(計)』(63.0%)が多数派となりました。
学校の友人の前では「自分のキャラを作っている」と「自分のキャラを作っていない」のどちらにあてはまるか聞いたところ、中学生では『自分のキャラを作っている(計)』が60.0%、『自分のキャラを作っていない(計)』が40.0%、高校生では『自分のキャラを作っている(計)』が53.4%、『自分のキャラを作っていない(計)』が46.6%となりました。
男女・学校別にみると、男子高校生では、『自分のキャラを作っていない(計)』(50.5%)と回答した人の割合が唯一半数以上でした。
- カッコいいと思う大人の特徴1位 中学生・高校生ともに「マナーがしっかりしている」
全回答者(中学生200名、高校生800名)に、カッコいいと思う大人の特徴を聞きました。
中学生の回答をみると、「マナーがしっかりしている」(51.0%)が最も高くなり、次いで、「聞き上手・質問上手」(44.5%)、「好きなことに打ち込んでいる」(43.0%)、「自分に自信を持っている」(42.5%)、「おしゃべり・トーク上手」(41.0%)となりました。
男女別にみると、「おしゃべり・トーク上手」(男子31.0%、女子51.0%)は、男子と比べて女子のほうが20.0ポイント高くなりました。
高校生の回答をみると、「マナーがしっかりしている」(45.4%)が最も高くなり、「自分に自信を持っている」(38.0%)が続きました。以降、「好きなことに打ち込んでいる」(37.3%)、「おしゃべり・トーク上手」(32.1%)、「面白い・ユーモアがある」(31.9%)の順となりました。
男女別にみると、「おしゃれ・ファッションセンスがある」(男子16.5%、女子36.3%)は、男子と比べて女子のほうが高く、19.8ポイントの差がみられました。女子高校生ではセンスの良さに憧れる人が多いようです。
- 「親は自分のことをわかってくれていると思う」中学生の72%、高校生の68%
- 「学校の担任の先生は自分のことをわかってくれていると思う」女子中学生では半数未満
全回答者(中学生200名、高校生800名)に、親、先生について2つの内容を提示し、自身の気持ち・状況がどちらにあてはまるか聞きました。
親は自分のことを「わかってくれていると思う」と「わかってくれていないと思う」のどちらにあてはまるか聞いたところ、中学生では『わかってくれていると思う(計)』が72.0%、『わかってくれていないと思う(計)』が28.0%、高校生では『わかってくれていると思う(計)』が68.1%、『わかってくれていないと思う(計)』が31.9%と、いずれもわかってくれていると思う人が多数派となりました。
男女・学校別にみると、『わかってくれていると思う(計)』と回答した人の割合は、男子中学生(77.0%)が最も高くなりました。
学校の担任の先生は自分のことを「わかってくれていると思う」と「わかってくれていないと思う」のどちらにあてはまるか聞いたところ、『わかってくれていると思う(計)』は中学生では55.0%、高校生では59.4%となりました。
男女・学校別にみると、『わかってくれていると思う(計)』と回答した人の割合は、女子中学生(48.0%)では半数を下回りました。
- 「親と本音で話せている」中学生の58%、高校生の62%
- 「親に悩みを相談することがある」中学生の61%、高校生の59%
全回答者(中学生200名、高校生800名)に、親との関係について聞きました。
まず、親と本音で話せているか聞いたところ、中学生では「話せている」が58.0%、「話せていない」が42.0%となりました。高校生では「話せている」が61.8%、「話せていない」が38.3%でした。中学生、高校生ともに半数以上が本音で話せる親子関係を築けているようです。
男女・学校別にみると、「話せている」と回答した人の割合は、女子高校生(63.2%)が最も高く、最も低くなった女子中学生(53.0%)との差は10.2ポイントでした。
次に、親に悩みを相談することがあるか聞いたところ、中学生では「ある」が60.5%、「ない」が39.5%となり、高校生では「ある」が58.9%、「ない」が41.1%となりました。
男女・学校別にみると、「ある」と回答した人の割合は、男子高校生(53.3%)が最も低くなりました。
- 「親を“大好き”と思うことがある」中学生の71%、高校生の67%
- 「親を尊敬している」男子中学生では77%
- 「親からの期待に押しつぶされそうになることがある」中学生の45%、高校生の40%
親を“大好き”と思うことがあるか聞いたところ、中学生では「ある」が71.0%、高校生では「ある」が66.6%でした。
男女・学校別にみると、男子高校生では39.0%が「ない」と回答しました。
親を尊敬しているか聞いたところ、中学生では「尊敬している」が74.0%、高校生では「尊敬している」が72.6%となりました。中高生の大半が自身の親を敬う気持ちを抱いているようです。
男女・学校別にみると、「尊敬している」と回答した人の割合は、男子中学生(77.0%)が最も高くなりました。
親からの期待に押しつぶされそうになることがあるか聞いたところ、中学生では「ある」が44.5%、高校生では「ある」が40.3%となり、いずれも半数近くが親からのプレッシャーを重く感じていることがわかりました。
【先生に対する中高生の評価】
- クラス担任への評価(5段階評価)の平均点
「学校行事に積極的に取り組んでいる」中学生では3.87、高校生では3.58
「生徒と積極的にコミュニケーションをとっている」中学生では3.71、高校生では3.52
全回答者(中学生200名、高校生800名)に、自身のクラス担任の先生について、5段階(1=「全くできていない」、2=「あまりできていない」、3=「ふつう」、4=「よくできている」、5=「非常によくできている」)で評価してもらいました。
中学生のクラス担任に対する評価の平均点は、≪授業がわかりやすい≫では3.55、≪学校行事に積極的に取り組んでいる≫では3.87、≪クラスを上手くまとめている≫では3.38、≪生徒のやる気を引き出している≫では3.26となりました。また、≪生徒と積極的にコミュニケーションをとっている≫では3.71、≪生徒の相談に乗っている≫では3.49、≪“尊敬できる大人”の見本になっている≫では3.25でした。
≪学校行事に積極的に取り組んでいる≫(3.87)、≪生徒と積極的にコミュニケーションをとっている≫(3.71)では、評価が他の項目と比較しやや高くなりました。
高校生のクラス担任に対する評価の平均点は、≪授業がわかりやすい≫では3.43、≪学校行事に積極的に取り組んでいる≫では3.58、≪クラスを上手くまとめている≫では3.21、≪生徒のやる気を引き出している≫では3.13でした。≪生徒と積極的にコミュニケーションをとっている≫では3.52、≪生徒の相談に乗っている≫では3.35、≪“尊敬できる大人”の見本になっている≫では3.13となり、平均点はすべての項目で中学生より低くなりました。
中学生の結果と同様、≪学校行事に積極的に取り組んでいる≫(3.58)、≪生徒と積極的にコミュニケーションをとっている≫(3.52)では、評価が他の項目と比較しやや高くなりました。
中高生にとって、クラス担任の先生は、学校行事をともに盛り上げる、親しみやすい身近な存在となっているのではないでしょうか。
【中高生が選ぶ有名人・アーティスト】
- 中高生が“将来のことを相談したい”と思う有名人
男子1位は「HIKAKINさん」、女子1位は「マツコ・デラックスさん」
“将来のことを相談したい”と思う有名人を聞いたところ、1位「HIKAKINさん」、2位「大谷翔平さん」「マツコ・デラックスさん」、4位「アンミカさん」、5位「明石家さんまさん」となりました。
男女別にみると、男子の回答では1位「HIKAKINさん」、2位「大谷翔平さん」、3位「明石家さんまさん」、女子の回答では1位「マツコ・デラックスさん」、2位「大谷翔平さん」「アンミカさん」「大森元貴さん」となりました。
選んだ理由を聞いたところ、男子の回答1位のHIKAKINさんについては「困難も成功も知っていそうだから」(男子高校生)や「優しくアドバイスしてくれそうだから」(男子高校生)、女子の回答1位のマツコ・デラックスさんについては「思ったことをはっきり伝えてくれて相談に乗ってくれそうだから」(女子高校生)や「ほしい言葉をくれる気がするから」(女子中学生)といった回答がみられました。
- 中高生が“将来、こういう大人になりたい”と思う有名人 男子・女子ともに1位は「大谷翔平さん」
“将来、こういう大人になりたい”と思う有名人を聞いたところ、1位「大谷翔平さん」、2位「HIKAKINさん」、3位「大森元貴さん」、4位「明石家さんまさん」「橋本環奈さん」となりました。
男女別にみると、男子・女子ともに1位は「大谷翔平さん」となり、男子の回答では2位「HIKAKINさん」、3位「出川哲朗さん」、女子の回答では2位「橋本環奈さん」、3位「大森元貴さん」が続きました。
選んだ理由を聞いたところ、男子・女子ともに1位の大谷翔平さんについては「世界で活躍する人の気持ちの作り方を学びたい」(男子高校生)、「努力でプロ野球選手になっているから」(男子中学生)、「礼儀正しいから」(女子高校生)や「高校生の時に立てた目標を、大人になった今、着々と成功させていっているから」(女子中学生)といった回答がみられました。
- 中高生が“推したい”と思うアーティスト・アイドルTOP3 「Mrs. GREEN APPLE」「嵐」「Snow Man」
“推したい”と思うアーティスト・アイドルを聞いたところ、1位「Mrs. GREEN APPLE」、2位「嵐」、3位「Snow Man」、4位「米津玄師さん」、5位「TWICE」となりました。
男女別にみると、男子・女子ともに1位は「Mrs. GREEN APPLE」となり、男子の回答では2位「嵐」、3位「米津玄師さん」、女子の回答では2位「Snow Man」、3位「嵐」が続きました。
選んだ理由を聞いたところ、男子・女子ともに1位のMrs. GREEN APPLEについては「歌詞が元気づけてくれるから」(男子中学生)や「常にファンのことを第一に考えているから」(女子高校生)、「音楽で遊んでいるから」(女子中学生)、「自分たちの信念に基づき、精力的に活動しているから」(男子高校生)といった回答がみられました。
■調査概要■
調査タイトル:中高生が思い描く将来についての意識調査2025
調査対象:ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする全国の中高生
調査期間:2025年6月6日~6月16日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:1,000サンプル(有効回答から中学生200s、高校生800sになるように抽出)
調査協力会社:ネットエイジア株式会社